ザ・クインテッセンス 2015年10月
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FEATURE特 集 3東京都開業 山田歯科医院連絡先:〒151‐0072 東京都渋谷区幡ヶ谷2‐20‐10 キュアーレYMD8-11F山田晃久From Compliance to Concordance : Achieving Shared Goals in Patient-Centered DentistryAkihisa Yamadaキーワード:コンコーダンス,ナラティブ・アプローチ,ノンテクニカル・スキル新しい患者中心の概念“コンプライアンスからコンコーダンスへ”はじめに:これからの時代が求める患者中心の歯科医療 30年近く開業医をしていると,さまざまな患者さんに出会います.歯科医院にはひとりひとり違った“物語”をもった患者さんが来院します(▶患者さんの物語:リアルストーリー).自分の治療結果の現実と医院継承した3代目として先代の残した患者さんからの教えに向き合うと,患者さんの人生における歯科治療技術の限界を感じずにはいられません.歯科医療はこの“治療技術の限界”を前提として構成される必要があると考えます.そこに,歯科医療の技術以外のこと“ノンテクニカル・スキル”の存在を認識せざるをえません. 本特集ではこの“ノンテクニカル・スキル”に着目し“ナラティブ・アプローチ”という歯科医療者の“患者さんへの姿勢”によって創られる患者・医療者関係“コンコーダンス・モデル”が,新しい“患者中心”の概念をもたらし,歯科医院を構成するチーム医療の概念を変えることを示します.ノンテクニカル・スキルが創るこれからの時代が求める新しい患者中心の歯科医院を提案したいと思います.コンコーダンス・モデルを実現するデンタルインタビューの実際100the Quintessence. Vol.34 No.10/2015—2130

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