ザ・クインテッセンス 2015年11月
2/8

41the Quintessence. Vol.34 No.11/2015—2309水上(司会)●6年ぶりに先生方とペリオについてディスカッションできることで,今日は楽しみにしています.二階堂●昨年10月に開催された第7回日本国際歯科大会でのセッション「天然歯保存時代の再生療法:その可能性と限界」の盛り上がりをみて,ペリオに関する座談会をもう一度!との思いを強くしました.「ペリオからの逆襲」から6年が経過し,インプラント周囲炎を取り巻く問題,患者のインプラントに関する認識も変化を遂げ,天然歯の重要性がより見直されていますので,それを含めて,ディスカッションしたいですね.白石●6年前に先生方とご一緒させていただき,学びが多かったことを覚えています.今回は浦野先生という新たなスペシャリストも加えて,楽しみです.浦野●今回初参加ですが,6年前の記事はとてもワクワクしながら読んだことを記憶していますね.水上●6年前の「ペリオからの逆襲」では,「インプラントに傾きかけ過ぎた歯科界を何とかしよう!」ということで,「天然歯の保存」をキーワードに議論しました.しかし,その後のインプラントバッシングの流れ,インプラント周囲炎が問題になるなど,歯科界の希望の星の1つともいえたインプラントは停滞期に入ったと言えます. しかし,これは歯科界にマイナス面ばかりをもたらしたのではありません.エンドやペリオという毎日の臨床で行われる治療を見直そうという動きや,欠損補綴のオプションとして義歯やブリッジの再評価・見直しがなされました.まさにいま,「歯を残す」という観点から,歯科医療が見直される時期に来たといえるのではないでしょうか.プロローグ6年ぶりの座談会“ペリオへの誘い”

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です