ザ・クインテッセンス 2016年8月
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未来に向かう“強い歯科”に教育・人材育成・グローバル化を考える座談会国際教養大学理事長・学長連絡先:〒010‐1292 秋田県秋田市雄和椿川字奥椿岱*東京都開業 黒田歯科医院連絡先:〒184‐0004 東京都小金井市本町5‐23‐11*1東京医科歯科大学総合教育機構連絡先:〒113‐8510 東京都文京区湯島1‐5‐45鈴木典比古/黒田俊太郎*/鶴田 潤*1キーワード:教育,人材育成,グローバル化 本誌の2015年10月号では,「緊急座談会:若手歯科医師が国会議員と考える歯科の質の保証」と題して,歯科界で問題となっているさまざまなテーマを取り上げ,歯科医師で参議院議員の島村大先生とディスカッションを行った.島村先生からは,短期的スパンで歯科が直面する問題をどう政策として対応するかという現場の状況をうかがうとともに,「歯科の質の保証」について,自分たち1人ひとりが当事者意識をもつ必要性などが語られた. そこで出たいくつかの課題の中から今回は,20~30年後という長期的スパンで将来の人材をどう教育・育成していくかについて議論を深めたい.そこで,人材育成といえばこの人を措いて他にいないであろう国際教養大学理事長・学長,政府教育再生実行会議のメンバーである鈴木典比古先生に「教育・人材育成・グローバル化」をテーマにお話をうかがった. タイトルにある“強い歯科”だが,今の歯科が決して“弱い”ということではない.ただ,“元気がない”のは確かだ.教育には手間がかかる.そんなことより,もっと稼げる方法を考えたほうがよい,という意見もあるかもしれない.しかし,教育こそ王道である.心のこもった良い歯科医師を育てる,新しいことを提案できる歯科医師を育てるには教育の力が必要だ.われわれは教育の力を信じる.歯科は今までの教育を大なり小なり見直し,今までとは違った,小手先ではない本物の人材育成をする必要があるのだ. (黒田・鶴田)企画にあたってFEATURE特 集 4122the Quintessence. Vol.35 No.8/2016—1848

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