ザ・クインテッセンス 2017年3月
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インプラントために 以下に「歯を守るインプラント」と「歯列を守るインプラント」に分けてケースを提示する.Ⅰ)歯を守るインプラント 歯の保存が危ぶまれる以下のようなケースにおいて,あるいは多数歯連結というリスクの高い補綴処東京都開業 しもじ歯科クリニック連絡先:〒186‐0003 東京都国立市富士見台1‐10‐15‐202下地 勲The Implants to Saving Teeth—To Stop Expansion of Teeth Loss—Isao Shimojiキーワード:歯列,インプラント,欠損防止置を回避したいとき,インプラントの適切な活用は保存治療の一環として位置づけられる.症例1:深い縁下う蝕の歯を救う(図1)症例2:咬合性外傷で動揺した歯周炎の歯の回復(図2)症例3:クラックが生じたブリッジ予定の支台歯1臨床例 本号では保存の危うい歯を安易に抜歯してインプラントを入れるのではなく,むしろ保存の危うい歯,歯列を守るために行うインプラントのあり方について述べる. 筆者は移植とインプラントの両方が適応可能な場合,原則的に歯根膜の存在する移植を優先して選択するが,インプラントには表1のような移植に対する利点があることも認識すべきである.81the Quintessence. Vol.36 No.3/2017—0521

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