ザ・クインテッセンス 2017年5月
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卒後3年以内にマスターしたい!大分県開業 やよい歯科医院連絡先:〒876‐0111 大分県佐伯市弥生井崎1542‐3須呂剛士連載ベーシック臨床写真講座第5回 口腔内撮影上達の近道撮影を始める前に 実際にファインダーを覗いてシャッターを切る前と撮影中,そして撮影後に,患者への心配りを忘れないようにしたい(表1). まずはなぜ口腔内を撮影する必要があるのかを説明し,理解と同意を得なければならない.口腔内撮影では口角鈎で口唇を引っ張ったり,大きく開口してもらったりしなければならず,患者の理解と協力がなければきれいな規格写真は撮れない.十分な説明なしにいきなり撮影することは,患者にとっては不快で,それだけで医院に対する不信感につながりかねない.初診時の資料は撮り直しがきかないので重要であるが,まだお互いの信頼関係が築けていない時期はとくに細心の心配りが必要である.われわれにとってはルーティンワークでも患者にとってはそうではないということを肝に銘ずるべきである. 撮影中も,痛みやつらさのわずかな素振りも見逃表1 撮影を始める前に説明と理解と同意声かけ,気配り感謝(余韻)口腔内撮影時はいつも以上に気配り・心配りを!195the Quintessence. Vol.36 No.5/2017—1099

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