ザ・クインテッセンス 2017年8月号
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リレー連載私の予防型診療室“7つのポイント”実績ある6医院からの報告Dr.宇田川私が思う予防型診療所患者自身が自分の健康を守り育てるために,自ら通い続ける診療所であり,かつわれわれ医療者サイドが患者の健康をサポートすることを一番に考えている,健康支援型歯科診療所.医院データ・開業年:2001年4月・スタッフ構成:歯科医師:常勤5名,非常勤2名(矯正・インプラント担当)歯科衛生士:常勤8名歯科助手・受付:常勤4名,非常勤2名品質管理スタッフ(滅菌・消毒担当):非常勤6名・チェア:8台(うちDH専用4台)院長・医院のポリシー:なぜ,自院を予防型診療(ヘルスケアシステム)にしようと考えたかPoint1入り口写真待合室写真集合写真宇田川義朗東京都開業 宇田川歯科医院連絡先:〒133‐0056 東京都江戸川区南小岩7‐6‐1第2回 「健康支援型歯科医療」を提供する医院づくり 筆者が予防歯科型診療を志すきっかけになったのは,歯学部6年生の時,Per Axelsson博士の長崎講演を聴いたことでした.カリエス,ペリオのリスクに応じてメインテナンス間隔を決めて定期的に診療室に来ていただく.そこでリスク部位の徹底的なPMTCを行ってリスクコントロールを行うという「診療室での予防歯科」は筆者に衝撃を与えました.博士の「サハラ砂漠を旅行するときにレインコートはいらない」というリスク診断の話は,今までの画一的な公衆衛生的な予防と異なり,診療室に来る患者に対する個別対応が開業医に必要なことだと教えていただきました.この日を機に本講演会を企画された常岡正廣先生の診療室に勤務し,臨床予防歯科を学び,筆者の診療室のポリシーが確立されました.149the Quintessence. Vol.36 No.8/2017—1767

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