ザ・クインテッセンス 2017年9月号
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これならできる光学印象 現場で使えるデジタルデンティストリー特 集 1咬合採得・補綴装置製作」の分野にも3D化が普及されつつある.今までとはまったくアプローチが異なる新しい分野であり,これらは「デジタルデンティストリー」とも言われている.勝手が違うどころか,今度は必死でメカニズムを学び,未知の操作に携わらなければならない.何だか腰が引ける感は否めないが,時代の流れであり,パラダイムシフトが必要である.「アナログ」と「デジタル」の概念をもとに簡単に考察・整理しそのわけを探ってみたい.「デジタル」化が進むのもそれなりのわけがあるはずだ. 本稿では,“現場で使えるデジタルデンティストリー”のタイトルのもと,昨今話題の「光学印象」について症例とともにその可能性について考えてみたい. インターネット,IT革命,マルチメディア情報通信,BS/CSデジタル放送……,「デジタル」は身近なものになってきている.そして,ついに地上波TV放送までも「デジタル」化され,2011年に「アナログ」放送は終了した. このように,「デジタル」化がわれわれの日常生活に急速かつ広く浸透してきている.歯科業界ではすでにレセプトコンピュータ,電子カルテなどが標準的なものとなり,さらに医療機器として先進的なデジタルエックス線・CBCTなどを導入されている医院も多い.「デジタル」化が進むにつれ,われわれは勝手の違いに戸惑いを感じ,慣れるのに少々時間を費やしてきた. そして現在,昔では想像できなかった「印象採得・はじめにMovieスマホで動画が見られる!(使い方:P7参照)P58Hidefumi ArakiDigital Dentistry for Daily Practice-How to Use Intra Oral Scannerキーワード:デジタルデンティストリー,光学印象荒木秀文福岡県開業 荒木歯科医院連絡先:〒816‐0851 福岡県春日市昇町5‐84‐148the Quintessence. Vol.36 No.9/2017—1896

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