ザ・クインテッセンス 2017年9月号

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歯内療法10分間テスト臨床力アップ！診断力新連載力歯内療法10分間テスト臨床力アップ！診断連載第9回左上前歯の歯茎が腫れた主訴：左上前歯の歯茎が腫れた．患歯：左上中切歯．現病歴：患者は77歳女性．1年ほど前より動揺が出　頬側歯肉の根尖から歯根中央相当部に腫脹および瘻孔が生じており，動揺1度，咬合時および打診には弱い痛みを訴えた．セルフケアはおおむね良好であり，ポケットの形成はなく，全周3mm以内でプロービング時の出血もなかった．ていて気になっていたが，痛みがなかったためそのまま放置．来院1週間ほど前より，歯肉の腫脹を自覚して来院（図1）．概要 現症 図1　₁の頬側歯肉に腫脹と瘻孔を認める．本連載は毎月，歯内療法の1症例の口腔内写真，デンタルエックス線写真，CBCT画像などの資料を提示し，歯内療法における診断名および治療名を考えてもらう欄である（吉岡）．＊１埼玉県開業　古畑歯科医院＊２東京都開業　吉岡デンタルオフィス代表連絡先：＊１〒359‐1141 埼玉県所沢市小手指町1‐11‐21‐1F古畑和人＊1／監修：吉岡隆知＊2以下の症例に対する，診断（歯髄腔，根尖部，その他）および治療方針は？＊診断名，治療名（治療方針）の候補については，2017年１月号を参照．102the Quintessence. Vol.36 No.9/2017—1950