ザ・クインテッセンス 2017年12月号
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歯内療法10分間テスト臨床力アップ!診断力新連載力歯内療法10分間テスト臨床力アップ!診断連載本連載は毎月,歯内療法の1症例の口腔内写真,デンタルエックス線写真,CBCT画像などの資料を提示し,歯内療法における診断名および治療名を考えてもらう欄である(吉岡).主訴:左下の歯肉が腫れている.患歯:下顎左側第一大臼歯.現病歴:1年半ほど前に神経を保存する処置を行ったが,最近,歯肉が腫れて膿が出るようになった.歯肉を押すと痛い.以下の症例に対する診断(歯髄腔,根尖部,その他)および治療方針は?概要 *診断名,治療名(治療方針)の候補については,2017年1月号を参照. 下顎左側第二小臼歯と第一大臼歯の歯間乳頭部直下に瘻孔を認める(図1).歯肉はやや発赤,腫脹していた.表1に診査所見を示す.現症 図1 術前口腔内写真.表1 診査所見.第12回(最終回)左下の歯肉が腫れている*1東京都勤務 岡口歯科クリニック*2東京都開業 吉岡デンタルオフィス代表連絡先:*1〒102-0083 東京都千代田区麹町2-12-1-201辺見浩一*1/監修:吉岡隆知*2自発痛-咬合痛-打診痛-根尖部圧痛-ポケット診査全周3mm以下(限局性ポケット無)動揺度M0瘻孔+歯肉やや発赤,腫脹電気的歯髄診-140the Quintessence. Vol.36 No.12/2017—2670

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