ザ・クインテッセンス 2017年12月号
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包括歯科医療の実践歯のlongevityを獲得した4症例をとおしてはじめに どのような医療が最適かは,果てしない議論のなかにある.包括歯科医療の実践を再評価したいと筆者は思っている. 現在,開業歯科医のなかでは,大学教育の流れに応じた細分化,専門医化した診療のみを行っている開業医はいまだ少数であり,大部分は複数の歯科処置を同時に,包括的に行うこと(包括歯科医療)を患者から求められている. 包括歯科医療とは1957年にだされたWHO からの勧告であり,“予防から健康増進,治療,リハビ長澤信五Practice of Comprehensive Dentistry―Through the Evaluation of 4 Cases Acquiring Tooth LongevityShingo Nagasawaキーワード:包括歯科医療,予防,健康増進,治療,リハビリテーション連絡先:〒410‐0312 静岡県沼津市原1179‐2包括歯科医療の定義包括歯科医療の循環図1 予防から健康増進,治療,リハビリテーションを一貫した体制で遂行する.図2 包括歯科医療実践のためには,医療側から,また,患者側からつねにこの流れを意識し,解決すべき問題点を共有すべきである.③治療①予防から②健康増進④リハビリテーション予防から 健康増進治療リハビリテーション①〜④再チェック⑤メインテナンス170the Quintessence. Vol.36 No.12/2017—2700

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