ザ・クインテッセンス 2018年1月号

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診断力新連載口腔粘膜疾患診断力テスト本連載は，口腔粘膜疾患の１症例の資料（口腔内写真など）を提示し，読者にその診断名・治療方針を考えてもらう欄である．137the Quintessence. Vol.37 No.1/2018—0137全身状態：栄養状態良好．喘息にて副腎皮質ホルモン吸入薬を予防的に使用している．服薬：降圧薬（カルシウム拮抗薬，アンギオテンシンⅡ受容体阻害薬），副腎皮質ホルモン吸入薬．現症：つねに舌に灼熱（ヒリヒリ）感と苦みを認め，舌背中央部に乳頭の萎縮をともなう紅斑を認めた（図1）．主訴：舌の灼熱（ヒリヒリ）感．年齢：40歳代，女性．現病歴：初診の2か月前より舌の灼熱（ヒリヒリ）感を認めるも軽度にて放置していたが，次第に高度となりがまんできなくなり初診，来院となった．既往歴：肝炎（HCV），高血圧症，喘息．図1　舌背中央部に乳頭の萎縮をともなう紅斑を認めた．執筆：上川善昭＊／コーディネート：岩渕博史＊1 ＊鹿児島大学大学院医歯学総合研究科顎顔面機能再建学講座顎顔面疾患制御学分野＊1神奈川歯大学歯学研究科顎顔面機能再建学講座代表連絡先：＊〒890‐8544 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8‐35‐1第１回「舌がヒリヒリして　　　口の中が苦い」答は次頁症例の概要Q以下の症例で考えられる，診断および治療方針は？