ザ・クインテッセンス 2018年1月号
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歯周外科ベーシックテクニック ポイント解説もっと上達したい人の新連載152152the Quintessence. Vol.37 No.1/2018—0152樋口琢善*/佐竹田 久*1(イラスト)*福岡県開業 ひぐちファミリー歯科*1広島県開業 佐竹田歯科医院*代表連絡先:〒820‐0066 福岡県飯塚市幸袋140‐1歯肉剥離掻爬術に役立つ切開・離断・剥離のポイント①第1回はじめに ――可能な限り歯を残す歯科治療と,高い手術成功率を得るために われわれ歯科医師の仕事は歯内療法,歯周治療,補綴治療など多岐にわたるが,そのなかでも,歯周外科は観血的で長時間の処置となるため,術者にも患者にも敬遠されがちであると思う.それでも歯の保存,機能性や審美性の回復,またその長期安定性を得るために歯周外科が武器となりうるのであれば,積極的に施術すべきであろう. だが,どれだけその有効性が確立されていても,やみくもに治療を行っては良好な結果を得られるはずもない.歯科治療では技術の差が結果に色濃く反映されるため,器具の選択や使いこなす手技などを基本から正しく学ぶ必要があり,それは歯周外科も例外ではない. 本連載(全6回)では,エビデンスに筆者の臨床に即した見解を織り混ぜつつ,歯周外科を成功させるための重要ポイントをできる限りわかりやすく解説していく.歯周外科にこれから取り組んでいきたいという先生にはもちろん,すでに日常的に取り組まれている先生にとっても,本連載が臨床の一助となれば幸いである.SPEAKER’S ARTICLE第8回 日本国際歯科大会2018Hホール10/6(SAT)午後(全6回)

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