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薬剤耐性

【読み】
やくざいたいせい
【英語】
antimicrobial resistance
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2024年5月号
【ページ】
74

キーワード解説

 薬剤耐性(antimicrobial resistance:AMR)とは、本来なら効果があるはずの薬剤が効かない、もしくは効きにくいことを指す。近年、抗菌薬の不適切な使用により抗菌薬の効かない細菌(耐性菌)の増加が大きな問題になっている。病原体は、抗菌薬の普及と不適切な使用にともない変異し、AMRを獲得している。2015年5月に採択された、薬剤耐性対策に関するグローバルアクションプランを受け、日本でも翌年4月に薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが策定された。なかでも抗菌薬の適正使用は薬剤耐性対策として最重要の分野の1つとされており、医療における抗菌薬の使用量を減らすこと、主な微生物の薬剤耐性を下げることに関する数値目標が設定されている。