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  • 臨床家のための矯正 YEARBOOK 2019
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    臨床家のための矯正 YEARBOOK 2019

    成長期の反対咬合を考える
    A4判 / 202ページ / 2019-11-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0709-4
    定価 6,600円(本体 6,000円+税10%)
    クイントコード:16800
    モリタコード:208040678
    成長期の反対咬合の臨床コンセプトと関連製品の特性がわかる
    2019年の特集の「成長期の反対咬合を考える」は3部構成。【総論】では成長期の反対咬合発症の背景と考え方を解説。【第Ⅰ部】は9 スタディグループが成長期の反対咬合症例にアプローチした方法を紹介。【第Ⅱ部】は5社関連企業の協力のもと、各社製品の特長や臨床例を紹介。[国内学会抄録]では2018年の日本矯正歯科学会学術大会で注目を集めた「エッジワイズ法の未来」を誌上再掲載。海外論文の紹介、海外学会レポートも収録。

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評者:加治彰彦(東京都・半蔵門ファミリア矯正歯科医院)

 本書のテーマ「成長期の反対咬合を考える」は本シリーズの既刊テーマ「開咬」(2018年)と並んで,臨床家にとって難しいトピックといえよう.この書評を書いている筆者自身,骨格性反対咬合で小学校低学年の頃からチンキャップを数年使用したものの,中学に入ってから治療を中断し,結局は成人してから外科矯正を受けた経験があり,反対咬合の治療がひと筋縄ではないことを知っている.
 反対咬合を有する患児は,みた目のコンプレックスからある程度の年齢になると心理面への影響も大きいことがあり,いじめの対象となることがある.術者は保護者や患児への配慮もあり,早期治療を行うこともあるが,その効果は一時的なことも多く,治療自体が長期化し,患児や保護者が治療に対して燃え尽きてしまうことがある.とくに骨格的な素因を有する反対咬合の早期治療に関しては,介入の是非が長年議論されている.
 本書第Ⅰ部では,日本で代表的な矯正の各スタディグループから多様なアプローチによる治療例が紹介されている.各スタディグループの治療目標は同じでも,治療に対する概念やテクニックはさまざまで,それらを一堂に会して供覧できる点は面白い.
 本書第Ⅱ部のメーカーによる商品紹介&臨床応用では,近年はやりの小児患者へ用いる可撤式の反対咬合改善用マウスピースが紹介されている.これらの装置は基本的に既製の装置からサイズを選んで使用することから,その簡便さゆえ,一般臨床家の間で普及しているようである.各社から販売されている商品について,はじめにメーカー側から商品の仕様等について詳細な説明があり,続いて臨床応用に熟達したエキスパートから症例解説がなされている.これからこれらの装置の導入を検討している臨床家には参考になるであろう.
 本書後半では,国内外の主要な学会に関するレポートが掲載されており,学会に行かずとも,各学会で発表された内容のエッセンスを学び取ることができる.
 本書は,矯正医にとっては自分の臨床を省みて問題点を洗いだし,改善を図るための好書となるであろう.一般臨床家は,矯正のテクニック的なことや商品の特徴について学べるのみならず,矯正医がどのようなコンセプトで成長期の反対咬合の治療に取り組み,悩んでいるかを知ってもらうことができるであろう.

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