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【本誌のご注文方法】
「お問い合わせ」より、【お名前・郵便番号・ご住所・電話番号】をご入力いただき、【雑誌名・年号数・冊数】を明記の上お申し込みください。 代引き(送料一律660円)にてお送りいたします。
【オンデマンド版について】
1.オンデマンド版とは
弊社ホームページ会員様向け限定のサービスです。 絶版の書籍で、お客様からのご要望が多いものをオンデマンド印刷で製作いたします。 これによって、これまで重版・復刊できなかった書籍がお求めいただけるようになりました。
2.ご注文にあたっての注意
・ご要望を受け製作いたしますので、注文後のキャンセル及び返品はできません。 ・品質的に従来の書籍とは異なる場合がございます。 ・製品の性質上インターネットによる販売(クレジットカード or 代引き)に限定させていただきます。
【オンデマンド版希望カウンターとは?】
このサービスは、会員様限定のサービスとなります。 このたび、絶版となった書籍をオンデマンド版という形で、お客様にご提供するサービスを開始いたしました。オンデマンド版希望カウンターとは、お客様のニーズをお知らせいただき、小社にて次のオンデマンド版作成に向けての参考にさせていただくものです。※
お客様がカウントアップされた書籍の販売が開始されますと、ご登録メールアドレスへ「販売開始お知らせ」メールをお送りいたします。ぜひこの機会にご利用くださいませ。
※・これはご予約ではなく、また購入を確約していただくものではありません。 ・諸事情により、オンデマンド版作成ができない場合もありますので、ご了承ください。
出版社が在庫を持たず、お客様からのご注文のつどに制作をする出版のことです。これによって、これまである程度の需要がなければ重版・復刊できなかった絶版本が、お求めいただけるようになりました。
通常の書籍とは異なりますので、以下のことにご注意ください。
・完全受注生産ですので、発注後のキャンセルはできません。
・品質的に従来の書籍とは異なる場合がございます。
・製品の性質上インターネットによる販売に限定させていただきます。
評者:鄭 漢忠(北海道大学大学院歯学研究院口腔顎顔面外科学教室) 周術期口腔機能管理については,さまざまな効果が学会や論文で報告されているが,その内容についてはそうだろうと素直にうなずけるものもあれば,容易には信じがたいものもある. 2012年に周術期口腔機能管理料が保険収載されたとき,一歯科医師として正直よかったと思う反面,実際にこの周術期口腔機能管理をきちんとできる人がどれだけいるのかが疑問であった.なにしろ多岐にわたる原疾患に対する医学的知識,また,その原疾患が口腔に及ぼす病態の理解に加えて,口腔機能管理が全身に及ぼす影響についての冷静な分析がいるだろうと懸念していたからである.これまで,周術期口腔機能管理に関していくつかの書籍が上梓されたが,本書のように評者のこの懸念をここまできれいに払拭してくれるものは見当たらなかった. 本書は冒頭,編著者である梅田正博先生の辛口の文章で始まり,読者はいきなり口腔機能管理の現場へと招かれる.「第1 章 周術期等口腔機能管理の基礎知識」では,概要,効果,対象患者,開始時期などの基本事項から,関連する臨床研究報告,医科歯科連携やチーム医療の必要性,地域の開業歯科医院における歯科医師・歯科衛生士のかかわり方まで,計20のQ&Aで簡潔にわかりやすく解説されている. ウォーミングアップがすむと,ちょうどよいタイミングで「第2 章 周術期等口腔機能管理の実際」に入り,がん,心臓病,脳卒中,臓器移植,人工関節手術患者や,がん放射線治療,がん薬物療法,人工呼吸器関連肺炎,顎骨壊死,がん終末期の患者における口腔機能管理の実際を知ることになる. つづいて「第3 章 周術期等口腔機能管理システムの構築」では,適切な周術期等口腔機能管理を,どのようにシステムとしてつくり上げればよいのかという疑問に,待ってましたとばかりに実際のシステムづくりのノウハウが細かく書かれている. また「第4 章 周術期等口腔機能管理に役立つ製品等」における関連製品の紹介,巻末の医科歯科間の診療情報提供や患者への説明に活用できる「サンプル書式集」も,具体的で口腔機能管理の実践に大いに役に立つと思われる. 本書の大きな特徴は基礎疾患の十分な情報を読者に提供したうえで,その基本的な対応を現場感覚で見事に描きだしていることである.本文の文章も平易で参照している図表もわかりやすい.本書はこれから周術期等口腔機能管理を始めようとしている初心者にも,十分な経験を積んだ臨床家にも有用な書としておすすめしたい. 読者は本書を読みすすめるうちに,いつの日か多くのエビデンスが集積され,口腔機能管理が全身に及ぼす影響を明らかにしたいという願いが徐々に大きくなり,明日の診療への大きな希望が胸に灯るのを感じるだろう.
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