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  • 臨床家のための矯正 YEARBOOK 2020
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    臨床家のための矯正 YEARBOOK 2020

    成人の反対咬合を考える
    A4判 / 178ページ / 2020-09-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0768-1
    定価 6,600円(本体 6,000円+税10%)
    クイントコード:17360
    モリタコード:208040737
    成人の反対咬合の臨床コンセプトと関連製品の特性がわかる
    2020年の特集の「成人の反対咬合を考える」は3部構成。総論は成人の反対咬合の治療オプションを解説。第Ⅰ部は9スタディグループが成人の反対咬合にアプローチした方法を提示。第Ⅱ部は関連企業協力のもと、各社製品の特長や臨床例を紹介。国内学会抄録では2019年の日本矯正歯科学会学術大会で注目を集めた「あなたの抜歯の考え方は?」を収録。トピックスとして矯正歯科統一専門医制度の現状と今後の課題を巻頭掲載。

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評者:加治彰彦(東京都・半蔵門ファミリア矯正歯科医院)

 本書は,前刊『成長期の反対咬合を考える』の姉妹本と捉えてよいだろう.成長期の反対咬合と成人のそれとの違いは,成長期では顎顔面の形態が経時的に変化する(成長する)のに対して,成人では一応成長が終息していることにある.したがって,小児(成長期)と比べて,成人では診断において治療結果の予測が行いやすい面がある.しかしながら,成人特有の歯列や理想とする顔貌に対する期待度を考えると,小児以上に取り扱いが難しいといえるだろう.
 一概に成人といっても年齢層が幅広く,なかには歯列をみると多くの修復処置歯や歯周病を抱えている患者がいる.また,顔貌に関してはコンプレックスを抱いているものの,長年有していた顔貌が,とくに外科矯正によって劇的に変化することを危惧する患者もいる.したがって,成人の反対咬合治療においては,処置歯や歯周病をマネジメントできる一般歯科的な能力とともに,患者の心理面を洞察できる能力を兼ね備える必要があるだろう.
 本書は第Ⅰ部の日本の著名なスタディグループによる症例提示を柱に,さまざまなコンテンツが盛り込まれている.各スタディグループによる症例提示では,熟達した矯正臨床家による細緻な治療例が詳細な写真やセファロ分析などのデータとともに解説されている.本書の各臨床家の緻密なデータ収集能力と分析能力には感心させられる.
 特筆すべきは,今回紹介されている臨床家のなかには,これまで自ら行った治療術式の誤りなどについても教示されていることである.経験豊富な臨床家からこのような真摯なコメントをいただけることは,とても有益である.
 本書第Ⅱ部では「メーカーによる商品紹介&臨床応用」として,アンカースクリューおよびアンカープレートが紹介されている.反対咬合治療においては,これらの登場により, 従来は外科でしか対応できなかったような症例が非外科で治療可能となってきた. アンカースクリュー(プレート)は現在さまざまな形状のものが臨床家のニーズに応えるべく用意されており,本書でも紹介されている.
 本書巻末の「海外論文」では,日常臨床でしばしば遭遇する矯正的問題を解決するための一助となる論文が,わかりやすい和訳と解説で紹介されている.また,「国内学会抄録」では,しばしば現在でも論争になる抜歯・非抜歯の判断基準について,第78回日本矯正歯科学会において著名な臨床家や研究者によって行われた講演の抄録が紹介されている.
 本書は矯正家にとっては,現在の成人反対咬合治療のstate of the artを知るうえでの一助となるものと考えられる.また,一般臨床家にとっては,矯正家がさまざまなテクニックやアプローチで成人の反対咬合の治療を行っていることを知るうえで一助となるだろう.

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