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  • 歯を守る う蝕治療
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    歯を守る う蝕治療

    ─非切削う蝕治療へのパラダイムシフト─
    著者: [著] 杉山精一
    A4判変型 / 240ページ / 2022-06-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0880-0
    定価 13,200円(本体 12,000円+税10%)
    クイントコード:18400
    モリタコード:208040849
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    歯科医院全員で取り組む、患者さんの健全歯質を守るための一冊
    日本ヘルスケア歯科学会代表である著者が、非切削う蝕治療を取り入れた新しいう蝕治療について解説した一冊。著者の医院での長期臨床データベースや、国内外での活動で得た知見をもとに、多くの臨床例を提示している。新しいう蝕の診断方法である「ICDAS」、「XR」、最新のフッ化物情報、カリエスリスクアセスメントの方法、口腔内写真撮影の方法などを実例とともに詳細に解説した、非切削う蝕治療の最新手引き書。

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評者:渡辺 勝(埼玉県・わたなべ歯科)

 「う蝕は減ってきているのに,今さらカリオロジー?」と考えた方がもしいらっしゃったならば, ぜひしっかりと本書の内容を読み込んでいただきたい.
 本書は,冒頭の「う窩をう蝕としていた時代は過去のものになりつつある」という問題提起から始まる.たしかに,う窩は減っているように見えるかもしれない.しかし,MIH(Molar Incisor Hypomineralisation)などはその発症率の高さ( 1割から2割近くの報告がある!)から,つねに臨床の場でのDetection(検知)をしっかりと行わなくてはならない.
 発症率を頭に入れて臨床に挑むことで見えるものを本書は示唆している.発症率を考慮していなかった評者は,「見落としていたかもしれない!」と痛いところを突かれた.
 これは,Hidden caries(視診では見逃されるが,エックス線検査や他のう蝕検査機器では探知される,象牙質まで進行したう蝕)でも同様である.見落としを防ぐためには,規格性をもった資料を採り続けて,集積,分析,振り返りを行うことが大切である.う窩に見えるような大きな欠損が見つかる患者も,カリエスマネジメントを理解した考え方の下,歯の萌出前からかかわれば,う窩の発生を最小限に抑えられるかもしれない.
 Detection(検知)した後は, 記録が必要である.修復が前提の時代は,C
1やC2といった島田の分類での記録が適切だった.しかし,う蝕の洪水状態は過去のものとなり,今はハイリスクストラテジーを臨床応用するようになっている.ハイリスクストラテジーでは,う窩を形成する前からの客観的で規格性のある記録が必要になる.
 著者は,ICDASやXRといった,評者が学生時代に教わらなかった,“歯を守るための診断基準”での記録を推奨している.これらを用いると,修復が必要になる前から定量的に記録ができ,経時的で客観的なデータの蓄積ができる.
 さらに,ICDASやXRを院内の共通言語にすれば,情報が共有できるようになる.本書では,実際の記録方法と活用法も掲載されているので,初めてこの用語を知った方も,容易に臨床応用できるだろう.
 また,経験がないと想像しにくいかもしれないが,修復が必要になる前の患者との,記録を使った情報共有も大変有効であり,本書を読めば,その仮想体験ができる.
 そして,本書には長期経過の臨床事例が多数紹介されているので,カリオロジーを実践するのに最適な書となっている.臨床でカリオロジーを実践するには,その背景にあるさまざまな専門家の見解,論文を参考にしなくてはならないが,本書はそういったエビデンスに裏付けられており,経験からくる著者の憶測ではないので,再現性が見込める.
 本書を歯科医院のスタッフと一緒に紐解くことで,カリオロジーの真の理解を得られ,患者利益が増すことだろう.

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