新聞クイント2016年4月(お試し版)
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2016年4月10日(日) 第244号3 今月のニュース同窓会 今月のニュース企 業 今月のニュース企 業 3月6日(日)、株式会社ヨシダ本社(東京都)において、講演会「明日から出来る!患者さんが続けられるホームケア提案!」(株式会社ヨシダ主催)が開催され、歯科衛生士を主とする約100名が参集した。本会は、4歯科医院の歯科医師・歯科衛生士による講演のほか、同社が取り扱う「CURAPROX(クラプロックス)」の歯間ブラシと歯ブラシを用いたTBI実習も行われ、盛況となった。 午前中は、荒井昌海氏(東京都開業)と高田麻央氏(歯科衛生士・エムズ歯科クリニック)が「エムズ歯科クリニックにおける、新しい予防診療への取り組み」と題して講演。荒井氏は、臨床現場に予防歯科を取り入れるためのタイプ別予防プログラムの提案について具体的に示した。高田氏は、CURAPROXを処方した症例を供覧し、患者さんが継続できるホームケア方法について解説した。 次に岩田優香子氏(歯科衛生士・ワンラブデンタルクリニック)は、昨年プラハ(チェコ)で行われたスイス発の予防コンセプトであるiTOP(Individually Trained Oral Prevention)のセミナーで学んだ経験に基づき、医院で行っているTBIシステムを紹介した。 午後は、南 昌宏氏(大阪府開業)と貴島佐和子氏(歯科衛生士・南歯科医院)が登壇。多数の症例を供覧しながら、歯肉を診ることや、患者さんのモチベーションが上がるタイミングを見極める大切さについて示した。 最後に井上久美氏(歯科衛生士・つじむら歯科医院)は、TBIを成功させるためのノウハウについて解説した。予防歯科に関心の高い参加者で会場は大盛況となる株式会社ヨシダ講演後に行われたTBI実習の様子。 2月25日(木)、シロナデンタルシステムズ株式会社(東京都、北本優子代表取締役社長)は、滅菌機器と歯科用ハンドピースの調整・修理を行う「シロナリペアセンター」を昭和島(東京都)に開設したことを発表した。 本センターには、ドイツ本社の全面サポートによるドイツのマイスター制度に準じた技術を有する10名のサービススタッフが常駐。専門スタッフの一元管理によって、滅菌器の定期メンテナンスやハンドピースの修理をていねいかつ迅速に行うことができる。 本紙のインタビューに応じた北本優子氏は、リペアセンターを開設した経緯について「スタンダード・プリコーションを遵守することは、患者さんのみならずスタッフを感染から守ることにつながります」と述べたうえで、「弊社の取り扱う『DACプロフェッショシロナリペアセンターを昭和島に開設シロナデンタルシステムズ株式会社ナル』『DACユニバーサル』や『ハンドピース』は多数の精密部品の集合体ですので、使用するたびに負荷がかかります。長く安心してご使用いただくためには定期メンテナンスが必要不可欠ですし、それに対応できる受け皿を整備してくことは、私たち企業だけでなく業界全体の問題として考えなければなりません」と強調した。 歯科医療機器の開発・製造を手がける企業として、感染管理の標準化に積極的に取り組む姿勢に今後も注目していきたい。【所在地】東京都大田区昭和島1丁目2-8昭和島ロジテムセンター3F営業時間:9:00~18:00TEL:03-5753-5355 2月14日(日)、東京国際フォーラム(東京都)において、九州歯科大学同窓会創立90周年記念シンポジウム(九州歯科大学同窓会主催、九州歯科大学同窓会関東地区連合会共催)が「保健・医療・介護・福祉をつなぐための歯科からの提言~2025年問題に対する歯科界の挑戦~」をテーマに開催され盛会となった。 本シンポジウムは、九州歯科大学同窓会創立90周年を記念した事業の1つであり、国民皆保険達成から55年、過去と現在を総括し未来につなぐ節目の本年、保健・医療・介護・福祉をつなぎ、歯科界の未来に向けたビジョンを提示しようと企画されたもの。 当日は、関係者らによる挨拶の後、深井穫博氏(日本歯科医師会常務理事)による基調講演「日本歯科医師会の役割」が行われたほか、西原達次氏(九州歯科大学学長)、米谷敬司氏、菊池誠氏、品川 隆氏(3氏とも同窓会関東地区連合会学術)の座長のもと、午前と午後に分かれて6題の講演が行われた。 各講演では、地域包括ケア、チーム創立90周年記念シンポジウムが盛会となる九州歯科大学同窓会盛会となった総合討論の様子。医療、コモンリスクファクターアプローチ、オーラル・フレイルといったキーワードが目立ち、超高齢社会における今後の歯科界のあり方について、高齢者歯科、口腔保健、口腔外科、補綴、脳科学など、それぞれの領域・立場から提言がなされた。 またその後の総合討論では、現場の歯科医師の再教育、一度現場を離れた歯科医師や歯科衛生士の再教育などの話題も挙がり、会場からもさまざまな意見が寄せられ終始盛会となった。(所属・役職などは講演当時のもの)法学会合同シンポジウム、歯科衛生士セッションなどが行われた。演者には、医師・歯科医師だけでなく、歯科衛生士や管理栄養士も含まれ、有病者歯科医療の発展に向けて多職種の力が求められていることが再確認された。 そのほかにも、一般口演/ポスター発表、AHA-BLSコース、ハンズオンセミナー、ランチョンセミナー、ICD認定講習会、企業展示などが開かれ、2日間にわたり幅広い視点から歯科医療を展開していくための充実した内容となっていた。 今月のニュース学 会基調講演で登壇する飯島勝矢氏。 3月5日(土)、6日(日)の両日、タワーホール船堀(東京都)において、第25回(一社)日本有病者歯科医療学会総会・学術大会(渋谷 鑛大会長、今井 裕理事長)が開催された。「周術期管理─有病者歯科医療を支えるもの─」を大会テーマに据え、約700名が参集した。 1日目は、住友雅人氏(日本歯科医学会会長)による日本歯科医学会会長講演「学会、存在の耐えられない軽さ、そしてこれからの存在意義」のほか、中村仁美氏と高山忠利氏(ともに日本大学医学部)による肝臓がんの最新事情についての教育講演や学術教育研修会などが行われ、活況を呈した。 続く2日目は、飯島勝矢氏(東京大学高齢社会総合研究機構准教授)による基調講演「より早期からの包括的虚弱予防戦略~『オーラル・フレイル』から再考する~」や、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」などの医療監修で著名な酒井シヅ氏(順天堂大学医学部)による特別講演・市民公開講座(東京都江戸川区歯科医師会後援)のほか、日本有病者歯科医療学会・日本歯科薬物療第25回総会・学術大会が約700名を集めて盛会となる(一社)日本有病者歯科医療学会小紙のインタビューに答える北本優子代表取締役社長。〒271-0091 千葉県松戸市本町20-8 松戸本町第二ビル7階TEL 047-364-7656 FAX 047-364-76572016年新作コレクション発売中!カタログ請求はFAXまたはE-mailで!おしゃれ白衣 便利な試着システム 詳しくはWEBで!http://evieo.jp

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