新聞クイント2016年8月(お試し版)
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2016年8月10日(水) 第248号3ク修復においては天然歯形態をできるかぎり温存した最小限のエナメル質形成が重要視され、審美修復治療で名高いDr. Mauro Fradeani(イタリア開業)が「Keeping of tooth enamel is a keyword」と強調していたのが印象的であった。 また、重鎮と呼ばれる演者から新進気鋭の若手までが熱のこもった講演を行い、どの会場も多くの参加者で賑わいをみせていた。 なお、次回は2019年6月6日から9日に同会場で開催される予定。 今月のニュース社 会好評だった鈴木真名氏の講演会場の様子。 6月16日(木)から19日(日)の4日間、Boston Marriott Copley Place(米国)において、The 12th International Symposium on Periodontics & Restorative Dentistry(第12回PRD国際シンポジウム:The Quintessence International Publishing Group主催、Dr. Myron Nevins、Dr. Marc L. Nevins大会長)が「Optimal Solutions for Complex Esthetic and Surgical Challenges」をテーマに開催され盛会となった。 本シンポジウムは1983年から3年に一度開催されており、毎回、世界各国から著名な演者を招聘。今大会では、4日間にわたり75名の演者により13題のセッションが行われた。日本からは、3日目に山本敦彦氏(大阪府開業)、4日目に鈴木真名氏(東京都開業)、佐々木 猛氏(大阪府開業)がそれぞれ講演した。とくに鈴木氏の講演は会場が満員になるほど好評であった。 今大会の講演内容における全体的な傾向の1つとして、“Minimally Invasive”が挙げられる。セラミッ日本人演者の活躍も目立つThe 12th International Symposium on Periodontics & Restorative Dentistry 今月のニュース企 業 6月26日(日)、虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都)において、LDHシンポジウム((公財)ライオン歯科衛生研究所主催)が「健康寿命の延伸に向けた歯科医療の使命と可能性」をテーマに開催され、歯科医師や歯科衛生士を中心に347名が参集した。 開会後、基調講演者のJoan Otomo-Corgel氏(アメリカ歯周病学会前会長)が登壇。「Systemic Implication of Periodontal Disease」と題して、歯周病と全身疾患との関連性について最新知見を披露「健康寿命の延伸に向けた歯科医療の使命と可能性」をテーマにLDHシンポジウムした。 次に、辻 一郎氏(東北大学大学院教授)が「健康長寿を支える医科歯科連携」と題して講演。医科歯科連携を推進するための共同研究の活発化や、かかりつけ医科とかかりつけ歯科の連携の必要性について述べた。 続いて、天野敦雄氏(大阪大学大学院教授)が「生涯メインテナンスの歯科医療」と題して登壇。歯周病発症のメカニズムを通して、P.g.菌をはじめとした歯周病原性細菌の特徴や、バイオフィルムの病原性の変化を解説した。「現代の科学では、口腔内の歯周病原性細菌の根絶は不可能であり、歯周病の根治も不可能。だからこそ、生涯メインテナンスが重要」と結んだ。 その後、「歯科医療の新たな使命と可能性~これからの歯科医院は何を為すべきか~」をテーマに、演者らによるパネル討論が開かれた。パネリストとして谷口威夫氏(長野県開業)、小林和一氏(東京都開業)を迎え、両氏の症例紹介を供覧しながら、糖尿病への対応や米国の歯科医療について質疑応答が行われた。演者らによるパネル討論の様子。 今月のニュース社 会関係者と演者による集合写真。WDAIの今後の活動に期待が集まる。智恵会長(日本歯科大学生命歯学部教授)に続き、渡邉文彦氏((公社)日本口腔インプラント学会理事長)、勝山英明氏(ITI教育監事)が登壇し、WDAIへの期待を述べた。また、Frauke Müller氏(スイス・ジュネーブ大学教授)が女性歯科臨床医の立場から、ビデオメッセージにてエールを送った。 次に、住友雅人氏(日本歯科医学会会長)が特別講演を展開。歯科医療従事者における女性の割合が増加している現況に触れるとともに、医科領域との比較も交えた大局的な視点から、歯科医療が社会において果たすべき役割に言及した。続いて、柳井会長は個々の女性が医療人として専門性を身に付けることの重要性を強調した。 その後、ファウンダーの小林真理子氏(汐田総合病院)、立川敬子氏(東京医科歯科大学講師)、田中道子氏(神奈川県開業)、渥美美穂子氏(神奈川県開業)による講演や、小宮山彌太郎氏(東京都開業)による特別講演も行われた。 最後は西 加南子氏(ロードレーサー)による対談形式の講演が展開されるなど、終始盛会となった。WDAI First Meeting、華々しく開催女性歯科インプラントアカデミー 今月のニュース同窓会 7月2日(土)、城山観光ホテル(鹿児島県)において、第63回全国歯科大学同窓・校友会懇話会(当番校:鹿児島大学歯学部同窓会、村上慎一郎会長)が開催され、全国各地の歯科大学同窓・校友会の担当役員が参集した。 開会後、鹿児島県出身の前野哲博氏(医師、筑波大学医学医療系地域医療教育学教授)による講演1「地域医療を支える総合診療専門医の養成」が行われた。前野氏は、総合診療の最終目標として、①「場」を診る、②まるごと診る、③ずっと診る――という3つのキーワードをあげ、総合診療医の役割や、やりがいについて概説。また、2017年度から導入される専門医制度の概要について触れながら、新設される総合診療専門医の概要および最新の動向、総合診療医への期待など、「病気を治す」から「暮らしを支え健康を守る」へのパラダイムシフトが進むなか、これからの医療に求められる医療人像についてわかりやすく解説した。 前野氏の講演を受けて、樋口勝規氏(福岡歯科大学客員教授、病院長補佐)による講演2「健康長寿社会に貢献する歯科医療人の育成―多職種連携に立脚した地域包括医療へむけて―」が行われた。樋口氏は歯科の立場から、プライマリケアとしての総合歯科医に求められる資質について言及。地域包括ケアシステムの中で歯科が地域に参画するための「深さより広さ」を重視した総合歯科医のあり方について、氏が理事長を務める日本総合歯科学会の紹介とともに解説がなされた。 なお、来年は岡山県(当番校:岡山大学歯学部同窓会、千原敏裕会長)で開催される。専門医制度について最新の動向が紹介される第63回全国歯科大学同窓・校友会懇話会当番校を代表して挨拶する村上慎一郎氏。キャンペーン期間の限定カラーとして「シルバーグレー」と「ローズピンク」が登場! 7月3日(日)、東京コンファレンスセンター・品川(東京都)において、WDAI First Meeting(柳井智恵会長)が「女性歯科臨床家の『働く・学ぶ・生きる』を考える」をテーマに、220名以上の参加者を集め盛大に開催された。Women Dental Academy for Implantology(WDAI)は、インプラント治療を主軸とした包括的歯科臨床を志す女性歯科医療従事者を支援することを目的として本年4月に設立され、今回が初のミーティングとなった。 オープニングの挨拶として、柳井2016年新作コレクション発売中!カタログ請求はFAXまたはE-mailで!おしゃれ白衣 便利な試着システム 詳しくはWEBで!

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