新聞クイント2016年9月(お試し版)
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2016年9月10日(土) 第249号3していくかについて先進的な取り組みが紹介された。 教育講演2では、歯科医師で弁護士の元橋一郎氏(神田お玉ヶ池法律事務所)が「医療訴訟の現場から見た歯科医療」と題して、民事歯科医療過誤訴訟の現状と課題について講演した。 その他の発表として、本大会のメインテーマである「質保証」の観点から、医療職のプロフェッショナリズムや、地域包括ケア時代の多職種連携、医療安全、医療訴訟などが取り上げられ、大会は盛会裏に終了した。 今月のニュース学 会先進的な取り組みが紹介された教育講演1。 7月15日(金)から17日(日)の3日間、TKPガーデンシティ御茶ノ水および東京医科歯科大学(ともに東京都)において、第57回日本歯科医療管理学会総会・学術大会(俣木志朗大会長、白圡清司会長)が「これからの歯科医療の質保証」をメインテーマに開催され、280名が参集した。 今大会では、大会長講演、特別講演、教育講演、口頭発表、ポスター発表、イブニングセミナーなど多数のプログラムが組まれた。なかでも、教育講演1では、舛友一洋氏(臼杵市医師会医療福祉統合センター長)が「地域包括ケア時代における医科歯科連携とICT活用~“うすき石仏ねっと”の挑戦~」と題し講演。“うすき石仏ねっと”とは、大分県臼杵市内の医療・介護機関を結ぶ情報ネットワークのことで、現在、市内75%の医療機関が参加。医療・介護・福祉の分野でICTに求められているものは、「効率的な情報共有」「医療資源の有効活用」「疾病予防」「介護予防」「救急活用」「災害対策」「医療費削減」など多岐にわたるとしたうえで、いかに地域でネットワークを構築「これからの歯科医療の質保証」をテーマに日本歯科医療管理学会 今月のニュース社 会 7月16日(土)、17日(日)の両日、東京ビッグサイト(東京都)において、日本デンタルショー2016東京(一般社団法人日本歯科商工協会主催、大東京歯科用品商協同組合特別協賛)が、「歯科医療 未来と夢」をテーマに盛大に開催された。8年ぶりに東京での開催となった展示会場には192社が出展し、23,225名の歯科医療従事者が来場した。 16日(土)に行われた開会式では、主催者を代表して森田晴夫氏(一般社団法人日本歯科商工協会会長)による挨「歯科医療 未来と夢」をテーマに、2日間にぎわう日本デンタルショー2016東京拶が行われた後、来賓らによるテープカットが行われた。 会場では2日間にわたり、歯科外来診療環境体制加算(以下、外来環)の保険講習会や予防歯科など、30プログラムに及ぶ生涯研修セミナーが企画され、その中には立ち見がでるほどの好評を博したセミナーもあった。また、出展企業各社のブースでは、それぞれ工夫を凝らした展示やミニセミナーが散見され、最新の歯科医療機器や材料を求めて、実際に体験する多くの来場者の姿が見られた。 さらに、AED(自動体外式除細動器)やパルスオキシメーターなどが展示された外来環展示コーナーが新設されたほか、子ども連れでも参加できるように配慮された託児コーナー、購入した書籍の読書や待ち合わせなどにも活用できるブックカフェコーナーも設置され、来場者の関心を集めていた。 なお、きたる10月21日(金)から23日(日)の3日間にわたり、福岡県において第23回日本歯科医学会総会の併催である日本デンタルショー2016福岡が開催される。連日にぎわいを見せた会場の様子。 今月のニュース社 会新会長に就任した外木守雄氏(写真左)。て自責の念を抱きながらも、歯科初となる試案の完成に関係者への感謝の意を示した。 引き続き、本年4月から新会長に就任した外木守雄氏(一般社団法人日本口腔内科学会)は、歯保連の今後の活動について、①日本歯科医学会の分科会が整合性のとれた医療技術評価提案書を作成する際に活用できる歯保連試案の完結、②独自の歯科医療技術の新評価軸の策定――の2つを強調した。 歯保連の設立当初は活動の目的や方針が理解されず、歯科関係団体から批判的な意見が出されていた。しかし、今井前会長は現在、日本歯科医学会副会長ならびに一般社団法人日本歯科医学会連合副理事長を務めていることからも、その関係性はいうまでもない。 歯と口腔の健康が全身の健康増進に寄与する歯科医療の重要性が多職種に周知されつつある昨今、医学的根拠に基づいた診療報酬の評価が行われ、合理的な診療報酬体系の実現を目指す歯科界の「専門チーム」として、歯保連試案の完結を含めた今後の活動に注目したい。『歯保連試案2016』を上梓歯学系学会社会保険委員会連合 今月のニュース社 会 7月31日(日)、東京医科歯科大学(東京都)において、平成28年熊本地震歯科支援中間報告会(日本災害時公衆衛生歯科研究会主催)が開催された。 主催者を代表して中久木康一氏(東京医科歯科大学)が開会の言葉を述べた後、佐藤 保氏(日本歯科医師会副会長)が挨拶。今回の熊本地震では、日本医師会災害医療チーム(JMAT)から初めて歯科が派遣されたことや、被災地における歯科診療所稼働状況がホームページで確認できるようになったことなどを紹介。他県が情報の発信や更新業務を担うなど、協力的な活動が実行できた点を評価した。 次に、楠田美佳氏(熊本県歯科衛生士会)が「熊本県における歯科支援活動の対応と実態」と題して登壇。楠田氏は、南阿蘇村での歯科支援活動は、地元の歯科医師が当初から活動に参加したことによって、医療チーム撤退時のスムーズな引継ぎができたことなど、今後の参考になる点や見えてきた課題についてわかりやすくまとめた。 引き続き、門井謙典氏(兵庫医科大学)が「JMAT(日本医師会災害医療チーム)としての歯科派遣の経験」と題し、JMATチームとして4月24日(日)から5月14日(土)の撤退までに行った活動概要と問題点について報告。 最後に、日本歯科医師会災害歯科コーディネーターとして、現地の支援活動にかかわっている中久木氏より、「災害時の歯科支援における熊本地震対応の特徴と成果、そして課題」と題する講演が行われ、連携や情報共有をより活発に行うための仕組みづくりが求められていることが報告された。平成28年熊本地震歯科支援中間報告会を開催日本災害時公衆衛生歯科研究会報告を行う中久木氏(写真左)と門井氏。 8月9日(火)、AP東京八重洲通り(東京都)において、歯学系学会社会保険委員会連合(以下、歯保連、外木守雄会長)による記者会見が開催された。歯保連は2009年8月に設立され、現在歯学系29学会が参加している。 開会後、歯保連設立時から会長を務めてきた今井 裕氏(歯保連前会長)より、歯保連の活動の大きな1つであった『歯保連試案2016』をこのたび上梓したことが報告された。今井氏は本試案作成の経緯について、上梓までに5年の年月を要した責任者とし2016年新作コレクション発売中!カタログ請求はFAXまたはE-mailで!おしゃれ白衣 便利な試着システム 詳しくはWEBで!歯科医院・歯科技工所と求職者をつなぐ専門求人サイト求人に関するお問い合わせは、広告課まで TEL 03-5842-2274歯科Q人検索詳しくは・・・歯科業界専門の求人サイトでかんたんに求職 !!PC・スマートフォンからアクセス!!〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル

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