新聞クイント2017年1月(お試し版)
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2017年1月10日(火) 第253号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)20171毎月1回10日発行第253号平成29年1月10日http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。社 会 今月のニュース政 治に、う窩や歯槽骨の減少のように視診や触診でしか診断できないものではなく、その前段階を検査値の異常として診断できるようになることが、重症化の予防を推進するうえで、これからの歯科医療に必須であろう。 日本老年歯科医学会が「口腔機能低下症」に関する概念および診断基準を公表した。学会見解論文には、冒頭に「高齢者の口腔機能低下を病名にできるか」がテーマであったとある。本来は「口腔機能低下は疾患か」が病名をつけることはだれのためかテーマでなければならないはずである。 医科においては、目に見えないさまざまな「症状」を生化学・生理学的な客観的指標で「見える」ようにして、それをもって「病気」として捉えている。それらと同様 「C」「P」「MT」病名を主としたこれまでの状況を顧みれば喜ばしいことであるし、また、病名がなければ保険制度に治療が取り入れられないことも事実ではある。そうではあるが、病名が先にあって、それから診断基準などを考えているとすれば順番が逆である。 「的確な歯科的介入を実施するために病名を提案」したとしても、今の順番では本当に患者のためなのか。歯科医療従事者のためではないかと指摘されても不思議ではない。もう少し整理してから公表すべきだったのではないだろうか。歯科医療に必要なのは新病名でなく、病気の新しい概念や捉え方なのである。 検査や処置があっても、病名がレセプトにならなければ査定される現行制度の運用が、そういった思考を形成させているせいなのかもしれないが。 (佐藤和義・東京都開業)「オーラルフレイル」の考え方を一部修正、「予防」から「理解」へ日歯定例会見 2016年11月24日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。 冒頭の挨拶で堀会長は、11月14日(月)に開催された「世界糖尿病デー10周年/全国糖尿病週間メディアセミナー」において、日本医師会をはじめとする各団体の代表者の中で糖尿病と歯科のかかわりについて講演したことを報告。メディアの関心を集めたことについて触れながら、医科歯科連携を推進する1つとして、今後も積極的に取り組む姿勢を示した。 引き続き、瀬古口精良常務理事より、平成29年度税制改正に関する要望書の概要について、歯科では適用が少ない取得価格500万円以上の高額な医療用機器にかかる特別償却制度の拡充と適用期限の延長などを要望していることが報告された。 その他には、佐藤 保副会長より「オーラルフレイル」について、一部修正された日歯の考え方が示された(右記参照)。佐藤副会長は、同日開催された厚生労働省の「医療計画の見直し等に関する検討会」においても「オーラルフレイル」の今後の方向性や位置づけが示されたことを報告。日歯がこれまで進めてきた「8020運動」とともに、今後は国民にわかりやすく周知していくための「オーラルフレイル」に関するQ&Aの準備を進めていくとした。メディアセミナーについて報告する堀 憲郎氏。お客様との信頼関係の強化・再構築、さらなるシンカを目指す松本貴嗣ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社 代表取締役社長2『オーラルフレイル』を理解して、健康長寿を目指しましょう 『オーラルフレイル』は、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増えるなどのささいな口腔機能の低下から始まります。早めに気づき対応することが大切です。これらの様々な口の衰えは身体の衰え(フレイル)と大きく関わっています。 日本歯科医師会は、「8020運動」に『オーラルフレイル』という新たな考え方を加え、健康長寿をサポートしてまいります。日歯資料より広 告株式会社モリタ連 載1分間コラム五島朋幸/赤石充隆4新春企画年頭所感堀 憲郎/杉岡範明/武井典子高橋英登/住友雅人/森田晴夫8 9名刺広告歯科界より新年のご挨拶~新年の一言歯科人236名~インフォメーションクインテッセンス出版2016年 刊行物一覧6 7学会・同窓会情報 新春特別対談「崑は元気です。」 ―元気ハツラツ 2017― 大村 崑(俳優・コメディアン)∞ 住友雅人(日本歯科医学会会長)

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