新聞クイント2017年6月(お試し版)
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2017年6月10日(土) 第258号1科疾患とがん・糖尿病など生活習慣病に共通するリスク因子は何か?」と題する講演が行われた。花田氏は、さまざまな病気の原因になっている慢性炎症について多数の資料を供覧しながらわかりやすく解説。現代の食文化が歯科疾患と生活習慣病の共通のリスク因子であるとし、生活習慣病における対症療法の限界についても言及した。そのうえで、多職種によるライフコースヘルスケアの考え方を示すとともに、歯科疾患と生活習慣病の発症を防ぐ歯科医療の果たすべき役割について強調した。 その後、理事らと報道関係者による懇談が行われ、盛会となった。〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)20176毎月1回10日発行第258号平成29年6月10日http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。MR技術を活用することで歯科医療技術の向上に貢献したい窪田 努京都府開業2 今月のニュース社 会社 会 今月のニュース政 治第3回記者懇談会の講師に花田信弘氏を招聘日本歯科医師連盟 4月27日(木)、グランドヒル市ヶ谷(東京都)において、日本歯科医師連盟(以下、日歯連盟、高橋英登会長)による記者懇談会が開催された。本懇談会は、日歯連盟が歯科以外の報道関係者にも歯科医療の現状や課題、最新のトピックスなどを正しく理解していただくために企画されたもので、今回で3回目となった。 高橋英登会長による挨拶後、講師として招聘された花田信弘氏(鶴見大学歯学部探索歯学講座教授)による「歯堀会長、次期理事候補者24名のリストを届出日歯定例会見 引き続き、柳川忠廣副会長より6年ぶりに改訂となった「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」について、日歯の考え方が反映された事項を中心に説明がなされた。日歯生涯研修とのシームレスな連携など、卒前・卒後の一貫した教育カリキュラムの検討に期待を寄せた。その他には、村岡宜明専務理事より、会長予備選挙で当選した堀 憲郎氏より次期理事候補者24名の届出が提出・受理されたことが報告された。また、瀬古口精良常務理事より、20年ぶりに改訂された「歯科診療におけるHIV,HBV,HCV感染予防対策Q&A」について紹介がなされた。本テキストは日歯の会員専用ホームページでダウンロード可能。  4月27日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。 冒頭の挨拶の中で堀会長は、厚生労働省より4月6日(木)に出された「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」の報告書について触れ、評価が乏しい領域に関して財政支援を行うべきとの記載がなされていることについては、一定の評価を示した。6 7 特別企画第35回 日本顎咬合学会学術大会・総会【会期】6月10日(土)~11日(日)【会場】東京国際フォーラム インフォメーション第8回日本国際歯科大会海外演者 続々決定!!【会期】2018年10月5日(金)~7日(日)【会場】パシフィコ横浜 厚生労働省の「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」では、歯科、医科ともに第3世代セフェム系薬(フロモックス、メイアクト、セフゾン、バナンなど)、キノロン系薬およびマクロライド系薬の使用頻度が高く、ペニシリ 近年、耐性菌の蔓延が問題視されている。報道からは病院でのMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、多剤耐性緑膿菌などの院内感染が連想されるが、MRSAによるとびひ(伝染性膿痂疹)、淋菌の耐性化および小児中耳炎でのペニシリン、マクロライド耐性肺炎球菌、耐性インフルエンザ菌など外来診療での耐性菌も増加している。耐性菌の増加を助長しないためには、狭域抗菌薬の使用および使用量を減らすことだ。ン系薬の使用が少ないことが挙げられている。抗菌薬暴露を減らすためにこれらの薬剤を半減させ、耐性菌の比率を下げる数値目標が出されている。 歯科においては、抗菌薬の適正使用を推進するために、日本感染症学会と日本化学療法学会による「歯性感染症治療ガイドライン」および日本外科感染症学会、日本化学療法学会による「術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン」の案内が出されている。いずれも日本化学療法学会のホームページで閲覧可能だ。いずれのガイドラインでもペニシリン系薬が主体で、第3世代のセフェム系薬は推奨されていない。抜歯後などの予防抗菌薬は0~2日までと記載されており、抜歯後3日または次の再診日までの抗菌薬処方を考え直す時期が来ている。(金子明寛・東海大学医学部外科学系口腔外科教授)歯科にも求められる抗菌薬の適正使用連 載歯科人の安らぎ 噛みしめグ・ル・メ西川 淳51分間コラム猪狩寛晶インフォメーション特別講演会 「Theインパクトファクター」9業界初タブレット付電子書籍『動画で学ぶ臨床テクニック』絶賛発売中!第1回 ペリオドンタルプラスティックサージェリーミーティング広 告研修会&セミナー広告/ウエルテック株式会社

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