新聞クイント2017年8月(お試し版)
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2017年8月10日(木) 第260号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)20178毎月1回10日発行第260号平成29年8月10日http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。組織一丸となって歯科技工士の存在をアピールしたい石川功和一般社団法人 東京都歯科技工会会長2術を教わり経験を積んだように、歯科技工士養成機関は歯科技工の基本知識を習得するだけでなく即戦力として従事するための教育の見直しが必要。技術を継承するための歯科技工所がなくなれば、日本が世界に誇れる質の 7月、90年以上の歴史を有する日本初の歯科技工士養成機関である愛歯技工専門学校が学生募集の停止と閉校を決定し、歯科技工界のみならず歯科界に衝撃が走った。少子化が進むなか、学生募集に苦慮しているのはもはや同校に限ったことではないが、今回の発表を歯科医療関係者は看過してはならない。 同校出身の歯科技工士・山本 眞氏は、寝耳に水のことであり驚愕するとともに「私たちが先輩からマンツーマンで技高い歯科技工物は作れない」と危機感を募らせた。 さて、歯科医師と歯科技工士の関係を私たち歯科専門出版社と印刷所にたとえてみたい。弊社の症例写真のクオリティの高さは、読者から一定の評価を得ていると自負している。この評価は印刷所に熟練した技術力があるからであり、下請けではなく長年築き上げてきたパートナーとしての信頼関係があるからだ。弊社は歯科医療の発展をとおして、国民の健康増進の一端を担っているという誇りをもち、良質な出版物の発行を目指している。 歯科医療への関心の高まりから高い付加価値が求められている昨今、歯科医師と歯科技工士の関係も再考する必要があるのではないだろうか。 AI時代は到来するかもしれないが、愛のない歯科技工物を患者さんは希望しないはずだ。 (木宮雄志・本紙編集長)歯科医療の良きパートナーであるために6 7 New Frontier「FINESIA」がもたらす新たな可能性春日井昇平(東京医科歯科大学大学院教授)水上哲也(福岡県開業) 提供:京セラ株式会社連 載田舎の女子力 繋ぐちから今村美寿瑞2歯科人の安らぎ 噛みしめグ・ル・メ牧草一人51分間コラム萩原芳幸広 告名刺広告―歯科界より夏のご挨拶― 暑中お見舞い8~第8回日本国際歯科大会海外演者ついに決定!!デンツプライシロナ株式会社 今月のニュース社 会社 会 今月のニュース政 治堀会長、オールデンタルで責任を果たしていく姿勢を示す日歯定例会見体の問題に昇華させて対応していく」と述べた。 今後は、歯科活性化会議の開催や歯科の新病名への中長期的な対応をはじめ、「改革マインド」「柔軟性」「創意工夫」の3つのキーワードを会務執行の姿勢として挙げ、役員と職員にもこの姿勢を求めていくことを報告。また、具体的な3つの柱として「新しい歯科医療体制の確立と推進」「日歯の組織強化」「歯科医療従事者の環境の充実と向上」を掲げた。 最後に、「国民のための歯科医療対策や提言を具体的に展開する局面にあると認識している。臨・産・学・官のオールデンタルで責任を果たしていく」と語尾を強めた。  6月29日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。 冒頭、堀会長は挨拶の中で2期目となる会務の方向性について、前執行部でチャレンジしてきたことを整理し引き続き推進していく姿勢を示した。そのうえで、昨今の歯科に対する期待の高まりについて言及し、「歯科医療と口腔健康管理の充実に向けて医療全の健康が全身の健康の保持・増進に寄与することなどが説明された。 その後、医科の立場から益崎裕章氏(琉球大学大学院教授)、歯科の立場から西村英紀氏(九州大学大学院歯学研究院教授)の講演が行われたほか、渡辺真理氏(アナウンサー)をゲストに迎えたミニトークやパネルディスカッションなどが行われ盛会となった。健康寿命がテーマの市民向けシンポジウムが盛会に第23回口腔保健シンポジウム 7月8日(土)、よみうり大手町ホール(東京都)において、世界口腔保健学術大会記念「第23回口腔保健シンポジウム」(日本歯科医師会主催、サンスター株式会社協賛)が「知って得する健康寿命の話~全身に影響する歯周病! 医科歯科最前線~」のテーマで開催され、449名が参加した。 シンポジウムに先立ち、柳川忠廣氏(日本歯科医師会副会長)より「8020運動」「オーラルフレイル」などの取り組みが紹介されるとともに、歯と口パネルディスカッションの様子(写真提供:日本歯科医師会)。

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