新聞クイント2017年10月(お試し版)
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2017年10月10日(火) 第262号1〈発行所〉〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目2番6号 クイントハウスビル                    TEL : 03-5842-2270(大代表)新聞クイント編集部 TEL : 03-5842-2280 FAX : 03-5800-7597 Email : news-q@quint-j.co.jp〈購読料〉1部200円(税別) ※新聞クイントの速配のご希望を承ります。 年間購読料 : 2,400円(税別 ・ 送料別)201710毎月1回10日発行第262号平成29年10月10日http://www.quint-j.co.jp/歯科のコミュニケーションサイトクインテッセンス出版の書籍・雑誌は、歯学書専用通販サイト『歯学書.COM』にてご購入いただけます。目標を高く設定し、それに向かって努力してほしい北原信也東京都開業2連 載田舎の女子力 繋ぐちから本田 鮎2歯科人の安らぎ 噛みしめグ・ル・メ山下素史51分間コラム植野正之インフォメーション第1回ペリオドンタル プラスティックサージェリーミーティング 開催迫る!!今月の新刊書籍広 告ウエルテック株式会社6~9 インフォメーション第8回 日本国際歯科大会プログラム&参加募集要項 決定 !!【会期】2018年10月5日(金)~7日(日)【会場】 パシフィコ横浜 & 展示ホールの就労歯科衛生士は1人を割るデータもあり、歯科衛生士不足は大きな足枷となりかねない。その問題点に対して、特区事業の1つとして「離れた場所にある歯科衛生士の事務所」の取り組みがある。特区事業とはいえ介 千葉県柏市は地域包括ケアのモデル地区である。その環境の中で、柏歯科医師会の会員診療所数は約160医院、年1回でも訪問歯科診療を行った会員数も50名弱と「悪くない数」といえる。また、年々開業時(入会時)の年齢は高くなっており、今後の事業継続や急増が見込まれる在宅患者の需要には若手会員の参画が不可欠だ。 地域包括ケアにおける歯科の立場は食支援と口腔のケアになるが、ともに歯科衛生士が鍵となる。千葉県では1医院あたり護保険に限定されるなど規制が多くあり、現在も円滑な活用のためにさまざまな折衝を重ねている。 一方で若手歯科医師の訪問歯科診療への参加に対しては、歯科医師会所属の歯科衛生士の同伴で地元の医科大学病院への輪番制で行っている。大半は冠脱離や義歯破折などハードルは高くなく、今年度も新たな若手が加わった。手術前後のケースなどはすでに手慣れた歯科医師が行うが、こうした場の提供は、外来での周術期を含む病診連携の基盤となり、会の会たる意義であろう。今後、各歯科医院で訪問歯科診療を始める足がかりになることを期待している。 モデル地区として多職種連携が進んではいる反面、歯科側自身の食支援、フレイル予防などへのリテラシー向上が今後の課題だろう。(黒滝義之・柏歯科医師会専務理事)在宅歯科医療のすそ野を広げるために社 会 今月のニュース社 会歯科論文引用栄誉賞、園山亘氏が受賞特別講演会 Theインパクトファクター 9月3日(日)、東京医科歯科大学M&Dタワー 鈴木章夫記念講堂(東京都)において、特別講演会 Theインパクトファクター(クインテッセンス出版主催)が開催され、全国各地から約150名が参集した。 本講演会は、クインテッセンス出版が2014年から刊行している『世界のインパクトファクターを決める トムソン・ロイター社が選出』シリーズそれぞれの著者が登壇し、担当した分野における代表的な論文やそれに基づく治療法などについて示すもの。また、本シリーズの執筆に用いられた論文データベース「Web of ScienceTM」(クラリベイト・アナリティクス社、旧・トムソン・ロイター社)を運営するクラリベイト社のスタッフもあわせて登壇し、普段はなかなか聞くことのできないインパクトファクターの算出方法や正しい利用法などについて述べ、会場からも多くの質問が挙がっていた。①基調講演:「インパクトファクターと研究パフォーマンスの評価」(安藤聡子氏、クラリベイト・アナリティクス社)②講演1:インプラント編「Web of Scienceから見る口腔インプラント治療 ―治療法の進歩と高インパクト論文について―」(井汲憲治氏、日本インプラント臨床研究会)③講演2:ペリオ編「Web of Scienceから見るペリオドントロジー ―高被引用論文と歯周外科手術のトレンド―」(佐藤秀一氏、日本大学)④講演3:エンド編「エンドの学術論文における最近のトレンド ―基礎から『Ni-Tiロータリーファイル』『MTA』など最先端へ―」(金子友厚氏、東京医科歯科大学)⑤講演4:補綴・デジタルデンティストリー編「Web of Scienceで見る補綴・デジタルデンティストリー」(木本克彦氏、神奈川歯科大学)⑥講演5:TMD・咬合編「Web of Scienceで見る“TMD&咬合”」(桑鶴利香氏、九州大学)⑦講演6:接着歯学編「Web of Scienceで学ぶ接着歯学のトレンド」(峯 篤史氏、大阪大学)⑧講演7:小外科処置編「Web of Scienceで見る『開業医のための口腔外科』」(河奈裕正氏、慶應義塾大学) なお当日は、2017年3月時点におけるWeb of Science Core Collectionから選出した歯科分野の日本発高被引用論文について、高頻度著者として認定された園山 亘氏(浅田歯科医院、岡山大学歯学部臨床講師)に「歯科論文引用栄誉賞」(選出:歯科論文引用栄誉賞選考委員会)が贈呈された。 そのほか会場では、ランチョンセミナーや企業展示も盛況となっていた。

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