デンタルアドクロニクル 2011
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歯科研修・セミナーで学ぶ7標準化を考えていますから、同じ方向・ベクトルで仕事をする、一定レベルの臨床の感覚でディスカッションしていかなければならないのです。 その上で、入社後にもっと勉強したいドクター、あるいは先進歯科医療を学んできてほしいドクターには、継続的であれスポットであれ、積極的に研修会に参加させるようにしています。学んだら医院にフィードバックできる仕組みづくりを 臨床医として研修を受ける、学ぶことはすごく重要ですが、その学んだことを、最終的には患者さんに提供しなければ、本人にとっても、医院にとっても、まったく意味がありません。院長としては、研修やセミナーで得た知識・技術を、必ず臨床にフィードバックできる環境づくり・仕組みづくりをしておくことがきわめて重要となります。 とりわけチーム医療のウエイトが高まってきた今日、学んできた者だけが技術や知識を持っていても、臨床にあたっては無理がありますから、医院の仕組みとして、きちんとアウトプットされ、それを医院で共有できるようにすべきです。 この点は、院長1人の医院であっても同じです。院長が週末に研修会に参加して勉強してきて、月曜日に院長1人がすごく燃えていて、いきなり「これからは予防だろう」とか、「今度から、こうした手術をやりたい」といっても、医院の基盤・体制が整っていない上に、他のドクターやスタッフがそれに対応できるベーシックな技術・知識を身につけていなければ、まったくついていけません。 学んできたことを、医院全体で共有した上でなければ、臨床に取り入れていくことには無理があります。それでも、100%導入できるわけでもありませんから、当院では私が交通整理係となって「今の段階ではここまでやっていこう」という段階・方向を示して、その先の部分は各自の学びにしていく、臨床を通じて確認していく、絶えずまた新しい技術を組み入れていくようにします。何を基準に研修会・セミナーを選ぶべきか 冒頭で「今は研修会が充実している」と書きましたが、歯科医向けのセミナーも、歯科衛生士向けのセミナーも、本当に多岐にわたり、もうほぼ出揃ったといっていいでしょう。ただベーシックなテーマのセミナーが少なくなっている気がします。私はそうしたベーシックなものを1年しっかりと学び、臨床にあたって大いに役立ちましたから、是非もう一度、取り上げていただきたいものです。 研修会やセミナーの選ぶ基準のひとつとして、テーマは変わっていっていても、長く続いている研修会であれば信頼性が高いといえます。それが、実際の臨床とリレーションしているなら、申し分ないと思っています。 もうひとつは、講師の方が「本を何冊書いているか」ということも、研修会やセミナーの選択にあたっては大きな要素になります。本を書くというのは大変なことで、やはり信念がないとできませんから、それだけ信頼できるように思えます。 いずれにしても、何を学ぶかは、先生方にとっても、医院にとっても重要なことですから、私自身がまず受講して、当院の先生方に受講させるべきかどうかを判断しています。それが院長の役割ではないでしょうか。

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