デンタルアドクロニクル 2011
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情報特集:今、もっとも“HOT”な研修・セミナー情報!ことはだれにでもできますし、聞いたことは実行しなければ身につきません」。つまり本コースでは、先述のほとんどすべての内容に実習が付随するのである。「歯科医師は何といっても、手が動かなければ勝負になりませんから」。実習中には、20人の受講生に対して5名のインストラクターが指導を行うという。「コースの時間配分としては、基本的に朝10時から12時ごろまでは講義で、午後は実習に多くの時間をかけます。また、土曜・日曜の2日間で、日曜は丸々実習にする場合もあります」。なお、2007年に移転・新装を果たした山﨑氏のオフィス、および研修室には最先端の資器材が満載。移転にあたって、できるかぎり最善のセミナー環境を整えたかったのだという。研修室の机には、全員分のマイクロスコープが設置されている。 こうした特徴をもつ東京SJCDレギュラーコースだが、受講生にはどのような層が集まっているのだろうか。「それは千差万別ですね。ある程度経験を積んだうえで、あえて自分の臨床を見直したいという先生もおられますし、基礎から学びたいという卒後1、2年の先生もおられます」と山﨑氏。レギュラーコースという名称は、受講生の年齢・経験とは関係ないようだ。「また、若手の先生の場合、勤務先の先生に送り出していただいている場合も多いですね。さらには他のコースを受講中、あるいは他のコースで教えておられる先生も歓迎していますし、実際にそうした先生方が多く受講されています」とも。この姿勢は、先述の「インターディシプリナリーアプローチ」とともにSJCDが掲げるモットーのひとつである「アカデミック・フリーダム(Academic Freedom、派閥や流派にとらわれず、個々のメンバーが興味ある分野を自由に学べる気風)」によるものだろう。本コースへの門戸はあくまでも広い。よりアドバンスに、グローバルスタンダードに学ぶ「原宿マスターコース」 さて、東京SJCDではこのほかにも、「原宿マスターコース」および「マイクロコース」の2コースを併催している。ここでは引き続き、前者についてうかがってみよう。原宿マスターコースは、前項までに示したレギュラーコースの上位に位置する6ヵ月のコースであり、開講は1998年。本コースのレギュラーコースとの違いについて、山﨑氏は「審美治療によりいっそう力を入れている点と、世界の潮流について文献ベースで示す点が大きな違いですね」と語る。前者についてはポーセレンラミネートベニアやオールセラミッククラウンのための支台歯形成実習、そして口腔内光学印象採得という大きな特徴をもつCERECシステム(Sirona Dental Systems GmbH,シロナデンタルシステムズ)を用いた「ワンデイトリートメント(1 day treatment)」体験などが見どころであるという。また後者については、よりアドバンスな内容を、できるかぎり文献ベースで提示するよう心がけているとのこと。なお、本コースの受講にあたっては、「やはり、先ほどのレギュラーコースを修了された先生、あるいは臨床経験が少なくとも5~10年以上の先生方を中心にさせていただいています」とのことである。マイクロスコープの有用性を受けて新設された「マイクロコース」 そして次に紹介したいのが、近年のマイクロスコープの急激な普及とその有効性を受けて新設されたハンズオンコース「マイクロコース」である。本コースは受講者の目的別に、「ベーシックコース」「マイクロエンド アドバンスコース」「ペリオドンタルマイクロサージェリー アドバンスコース」、そして「インプラントコース」の4種に分かれており、期間はいずれも月2日×3ヵ月間。まずは「ベーシックコース」で基本的な取り扱いやミラーテクニックについて学び、その後それぞれのコースに進むことができる。「マイクロスコープ初心者の先生から、ある程度経験はあるがより使いこなしたい先生まで、幅広く募集しています」とのことである。とにかく歯科を好きになれ! 以上、東京SJCDが行っている3種のコースについて紹介してきたが、山﨑氏はこれらのコースに登壇するにあたり、つねに2つのことを考えているという。そのひとつは、「とにかく歯科を好きになれ!」ということ。いかなる仕事も、好きにならなければ上達も発展もありえない。そんな考えから、歯科医師という仕事の素晴らしさ、面白さを伝えたいと日々願っているという。そしてもうひとつは、「とにかく技術を高めてほしい」ということ。先述の内容とも関連するが、「歯科のその他の医療との決定的な違いは、とにかく手技のスキルが結果に影響すること」。だからこそ、まずは自分でデモンストレーションを行い、受講生にも徹底的に実技で学んでもらう……。「東京SJCDのコースでは、何が学べるのか?」という問いに、「日常臨床に必要な知識のすべて」と答えた山﨑氏の視線は、つねに次代を担う歯科医師に向いている。東京SJCDレギュラーコースの実習風景。91

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