デンタルアドクロニクル 2012
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104図1a~c 筆者の臨床の軸となる3種のボンディング材。a:フルオロボンドⅡ、b:ビューティボンド、c:フルオロボンドシェイクワン。図2a~c ビューティフィルシリーズのコンポジットレジンは汎用性が高い。a:ビューティフィルⅡ、b:ビューティフィルフロー、c:ビューティフィルフロープラス。素リリース&リチャージ、エックス線造影性も有する。また、前歯部審美領域にビューティボンド、ここ一番で歯髄を残したいという時にフルオロボンドシェイクワンが有効になる。このように用途に合ったボンディング材の使い分けが臨床で威力を発揮する。[汎用性の高いコンポジットレジンといえば「ビューティフィル」(図2)] 「ビューティフィル」を用いれば臨床が変わるといっても過言ではない。以前はペーストタイプのビューティフィルⅡが主体だったが、最近はフロープラスを臨床で活用する比率が増えている。たとえばビューティフィルフローを窩洞の底面に敷いた後、フロープラスのF03、F00を症例によって組み合わせることが有用だからだ。素早い時間で充填ができるため、保険診療でも十分に採算が合うのも魅力の1つだ。[症例1:21(22歳、男性:図3)] 患者は22歳、男性で21隣接面にう蝕を認める(図3a)。歯肉に近い部分は、出血を避けるため松風SF102RDのバーと5倍速エンジンを併用し、う蝕除去をする(図3b)。エキスカベータで健全歯質と感染歯質の確認をハンドで行う(図3c)。窩洞がやや深いため、前歯部でもフルオロボンドⅡを選択(図3d)。窩底はF10のA2をピンポイントアプリケーターを用い一層敷く。F10はフローのなかで、もっともフッ素を徐放する効果があり、窩洞封鎖をしっかり行い術後疼痛を回避できる(図3e)。F00のA2Oで象牙質部分を再現後(図3f)、F03のA2で充填した(図3g)。カーバイドバーのファインフィニッシングで形態修正後(図3h)、ダイレクトダイヤペーストキットにて仕上げ研磨を行った(図3i、j)。患者にも大変満足していただいた。GIOMER製品を用いたMiCDと経営の両立̶̶小さな島で開業し予防ベースの診療を行う立場から図1a図1b図1c図2a図2b図2c

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