デンタルアドクロニクル 2012
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108臨床例3 21 PRGバリアコートによる予防処置 11歳、女児より発売されたのが、PRGバリアコートとビューティシーラントだ(図6)。S-PRGフィラーを含むGIOMER群に属し、強力な予防アイテムとなった。[歯面コーティングの決定版(図6a)] フッ素塗布は、一時的にしか口腔内にとどまらない。サホライドは歯面の色調が変化し、う蝕の進行を抑制できるが、審美面で問題があった。PRGバリアコートは色調の変化はなく、S-PRGフィラーの効果で、フッ素を取り込み歯質強化が期待できる(図7)。[症例3:21(11歳、女児)] 患者は11歳、女児、自費予防会員。術前処置として、フッ素が入っておらず接着阻害を起こさないプレサージュで清掃する。エアフローも有効である。清掃後、コーティング材を塗布(図8a)、光照射(図8b)、ガーゼで未重合層を拭き取る。歯面の色調変化はない(図8c)。[歯質のダメージが本当に少ないビューティシーラント(図6b)] この製品が発売される前は、シーラント材は一切使ってこなかった。その理由は、今までのシーラント材はエッチングを行うため、歯質のダメージが大きいからだ。シーラント下の深在性う蝕に何度も遭遇したので使いたくなかった。ビューティシーラントは、歯質のダメージがほとんどないのですばらしく、リスクが高い歯に使うようになった。[症例4:6(10歳、女児)] 患者は10歳、女児、自費予防会員(図9a)。プレサージュ、ソニックブラシを用いた術前処置(図9b、c)。エアー乾燥後、プライマーを塗布して5秒待つ(図9d)。弱圧でエアー乾燥後(図9e)、ビューティシーラントを填塞(図9f)。先端が非常に細くなっているので填塞しやすい。また、必要に応じて探針を使う(図9g)。光照射して終了(図9h)。処置時間が短いので、小児の治療に向いている(図9i)。また、バリアコートやビューティシーラント後のセルフケアに、メルサージュクリアジェルなどを勧めるとよい(図9j)。■ GIOMERを軸にした予防歯科 先進国といわれる日本であるが、まだたくさんのう蝕を抱えている子どもたちがいる。そして、咬合が崩壊している高齢者の方も多い。子どもたちにはむし歯をつくらないように徹底的に指導していくとともに、何も症状がない時にメインテナンスに通ってもらう習慣をつくることが大切である。その際、予防そして修復材料としてGIOMERは非常に有効図8b 光照射。図8c 術後の状態。図8a コーティング塗布。GIOMER製品を用いたMiCDと経営の両立̶̶小さな島で開業し予防ベースの診療を行う立場から

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