デンタルアドクロニクル 2012
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巻頭特集1● 歯科における学会の現状と今後の展望~ 認定医・専門医が日本の歯科界を牽引する~ Quint DENTAL AD Chronicle 2012巻頭特集1● 歯科における学会の現状と今後の展望~ 認定医・専門医が日本の歯科界を牽引する~ Quint DENTAL AD Chronicle 2012認定医・指導医は取得が目的ではなく、そのレベルに達するための努力目標と考えていただければと思います。歯科の全分野でまずは60点以上が取れるように 私は、「歯科の全分野においてまずは60点以上をとりましょう」と話しています。修復治療が80点でも、歯内治療が40点では患者さんは納得しません。まずは全分野を60点にしてから、全体を70点、80点満足にしていくようなトータルバランスのとれた歯科医師を育成する学会だと思っています。他の学会が専門分化に特化している一方で、本学会は全分野のレベルアップにあるというのが特徴です。 若手に限らず、歯科医療従事者になれば一生勉強です。そうでないと患者さんに対して質の高い医療を実践していくことができません。それがひいては歯科界全体のレベルのボトムアップというのを念頭においています。 臨床力のない者が学術を主張しても説得力がありません。米国のUCLA歯周病学のHenry Takei教授の「よい臨床家でなければ、よい経営者になれない」という言葉があります。そのために、1つの目標として認定医をとっていただいたうえで、勉強していく姿勢をもってほしいと思います。 今年30周年を迎える日本顎咬合学会 本学会は全国に6つの支部(北海道、東北、関東・甲信越、中部、近畿・中国・四国、九州・沖縄)があり、各支部で無料で認定医研修を行っています。どの支部でも、同じレベルの研修が受けられるよう、テーマも演者もできうる限り同様にしています。それ以外にも、支部活動としてそれぞれ学術活動も行っています。 そして日本がさらに超高齢社会化することも踏まえ、「健口長寿」をこれからの本学会のキーワードとして推し進めていきたいと考えています。 さらに、本年6月9日(土)、10日(日)には、東京国際フォーラムにて、本学会30周年記念大会が開催されます。「夢のある未来に向けて─日本顎咬合学会30年からの飛躍─」をテーマに行います(学術大会ホームページ http://www.ago.ac/30th/参照)。東日本大震災からの復興をも願い、特別講演として、米国よりFrank Spear先生の来日が決定し、30周年記念式典、記念誌発行も準備しています。また市民公開フォーラム、認定歯科技工士・認定歯科衛生士の教育研修として河原英雄先生、増田純一先生、上濱正先生らによる「命の入口、心の出口」を開催します。 なお、今回の記念大会は、非会員の歯科医師の方も参加できるオープン参加形式としていますので、ぜひ多くの方にご参加いただき、学会の雰囲気を感じたり、また、認定医をもつことの意義について考えていただく機会としていただければ幸いです。認定医研修である咬合フォーラムは毎回多数の参加者で賑わう。認定医取得後も継続した学習やトレーニングをつづけていくことが大切であり、その結果、患者さんによりよい医療を提供することができるはずである。15

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