デンタルアドクロニクル 2012
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83特集:株式会社松風創立90周年企画「機能性材料GIOMERのすべて」形成することでフィラー自体の強度は維持されている。図2に示すように、表面のグラスアイオノマー相から放出されるイオンはさまざまである。一般的にこれらのイオンは図Aに示すような効果が期待される。 グラスアイオノマーセメントと同様に、S-PRGフィラーはフッ素を放出した後に、フッ素のリチャージ機能を有することで、これを添加した接着材やコンポジットレジンにフッ素のリチャージ機能が発現する(図3)。リチャージの方法としては、メインテナンス時に歯科医院でフッ化物を塗布することのほか、ホームケアとしてメルサージュクリアジェル(図4)を利用することで、日常的にリチャージを行うことができる。■ フッ素とSuper Dentin フッ素がう蝕予防に有効であることに加え、接着材からのフッ素徐放によりその接着耐久性が向上すること、さらに接合界面の象牙質の抗う蝕性を向上S-PRGフィラー安定なグラスアイオノマー相をフィラー表面のみに形成表面改質層多機能性ガラスコアグラスアイオノマー相酸反応性フッ素含有ガラスポリ酸水グラスアイオノマー反応PRG技術ポリアクリル酸水溶液多機能性ガラスフィラー多機能性ガラス粒子径の制御&表面改質図1 Pre-Reacted Glass-Ionomer(PRG)技術とS-PRG フィラー。Al3+Na+Sr2+BO33-F-SiO32-図2 S-PRGフィラーのグラスアイオノマー相からリリースされるイオン。図A S-PRGフィラーのグラスアイオノマー相からリリースされるイオンとその期待される効果。■F(フッ素) フルオロアパタイトの生成・抗菌作用 脱灰病巣の再石灰化作用■Sr(ストロンチウム) 骨形成および石灰化の促進・耐酸性の向上■AI(アルミニウム) 知覚過敏抑制効果■Si(シリカ) 歯質の再石灰化誘導(骨組織の石灰化)■B(ボロン) 殺菌作用・骨形成促進

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