デンタルアドクロニクル 2012
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87■ Tooth Colored Restorationsの現在 光重合型レジンは、その優れた機械的性質に加え、審美性ならびに操作性を兼備した修復材として、その臨床使用頻度は増加している。さらに、これらの特性に加えて光重合型レジンには、抗う蝕作用を期待してフッ素徐放性あるいは抗菌性などの生物学的修復材としての機能を付与することが、最近の開発傾向となっている。そこで、光重合型レジンにグラスアイオノマーセメントの優れた利点を融合したPRG (Pre-Reacted Glass-Ionomer)という独自のフィラー技術が開発され、これまでの修復材では成し得なかった特性を有するGIOMERという修復材料群が開発された。 従来から、フッ化物徐放技術としては、フッ化物の添加あるいはフッ化物徐放性ポリマーの応用が知られている。しかし、フッ化物の添加は溶解性が高いため材料劣化をともないやすく、フッ素徐放性ポストロンチウムイオンSr2+フッ化物イオンF-ケイ酸イオンSiO32-アルミニウムイオンAl3+ホウ酸イオンBO33-ナトリウムイオンNa+図1 S-PRGフィラーの反応層からは、フッ化物イオンをはじめとした各種イオンが徐放される。GIOMERの歯冠修復における可能性宮崎真至日本大学歯学部保存学教室修復学講座連絡先:〒101-8310 東京都千代田区神田駿河台1-8-131987年 日本大学歯学部卒業1991年 日本大学大学院修了、歯学博士1994年 米国インディアナ州立大学歯学部留学2003年 日本大学歯学部保存学教室修復学講座講師2005年 日本大学歯学部保存学教室修復学講座教授、現在に至る各論1各論1

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