デンタルアドクロニクル 2012
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89特集:株式会社松風創立90周年企画「機能性材料GIOMERのすべて」いては、曲げ強さが長期水中浸漬後でもほとんど低下しないことなどが報告されており、これはPRGフィラー技術の恩恵の1つと考えられる。表1に、市販のコンポジットレジンの曲げ強さおよび弾性率を示した。とくにビューティフィルフロープラスは、高い曲げ強さを有しながら、2種類の異なるフロー特性を発揮するペーストによって、臨床での汎用性が高い。 ビューティフィルⅡおよびフロープラスは、各種イオン徐放能に加え、優れた審美性を発揮する特性を有している。すなわち、S-PRGフィラーの硬さがエナメル質とほぼ同等であるために、対合歯の摩耗が生じないことがまず挙げられる。また、歯質との色調適合性に関しては、光線透過性あるいは拡散性をエナメル質と象牙質との中間に位置するような材料設計がされている(図2、3)。優れた光学的性質によって、これら修復材は色調安定性に優れ、かつ天然歯との色調適合性が高いレジンとなっている。さらに、そのフィラー特性の改良によって、エナメル質の約3倍というエックス線不透過性を有することから、修復処置後の経過観察に有効である。臨床例 Tooth Wearおよび辺縁性二次う蝕が認められた患者にGIOMER Restorationを活用した症例図4a Tooth Wear(酸蝕歯)とともに、辺縁性二次う蝕が認められる。図4b ラバーダム防湿下で、旧修復物とう蝕病巣を除去していく。図4c ビューティボンドをマイクロブラシで塗布する。この際、塗布時間を守ること、そしてエアブローに注意することが大切である。

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