デンタルアドクロニクル 2012
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93特集:株式会社松風創立90周年企画「機能性材料GIOMERのすべて」 さらに最近、前述したように流れのないノンフロー、あるいはゼロフロータイプのフロアブルレジンも開発され、いよいよ本格的にフロアブルレジンをダイレクトボンディングに使用する頻度が増えてきた。そのため、この新しいカテゴリーに分類され、直接修復にも使用可能な高強度フロアブルレジンの命名が必要となり、筆者らは「インジェクタブルレジン(Injectable Hybrid Restorative)」と名付けた1。 参考までに、現在、インジェクタブルレジンとして市場に出回っている代表的なものをフロー別に列挙しておく。ハイフロータイプ:エステライトフロークイックハイフロー(トクヤマデンタル)、ハイ~ミディアムフロータイプ:MIフロー(ジーシー)、ローフロータイプ:シュープリームウルトラフロー(3M ESPE)、ビューティフィルフロープラス F03(松風)、MIローフロー(ジーシー)、ノン(ゼロ)フロータイプ:エステライトフロークイック(トクヤマデンタル)、ビューティフィルフロープラスF00(松風)、MIフィル(ジーシー)(図1)。 2. 今や修復用コンポジットレジンは2タイプの時代に![インジェクタブルレジンによるレジンコーンテクニック修復の幕開け] インジェクタブルレジンは、ペーストレジンと異なり、シリンジから窩洞内に直接注入可能であることが最大の特徴である。したがって、Ⅴ級窩洞やマトリックスを装着して修復するⅢ級窩洞は最適応症である(図2)。かつて、練和した化学重合型レジンをシリンジに填入して、窩洞に直接注入したことを図1a、b a:ビューティフィルフロープラスF03(ローフロータイプ)。b:F00(ゼロフロータイプ)。いずれも松風の製品であるが、この2本でほとんどすべての窩洞に対応できる。図1a図1b図2a、b Ⅲ級、Ⅴ級修復はインジェクタブル修復の最適応症。インジェクタブルレジンはペーストレジンより流れがよく「ぬれ性」にも優るが、填塞圧はかけられないので、隣接面修復時には接触点の回復のためにクサビ等による歯間分離が必須である。図2a図2bインジェクタブルレジン(Injectable Hybrid Restorative)の1例インジェクタブル修復の最適応症

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