デンタルアドクロニクル 2013
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104 ITIの理念は、インプラント関連分野の教育や研究などを促進し、普及することです。メーカー主導ではなく、教育委員会や研究委員会を通して、患者にとって一番良いものは何か、専門家がエビデンスに基づいて治療法を考える。そして最終的に、患者の利益や健康を保証することをめざしています。 ITIが他団体と異なる点は大きく2つあります。 第一に、他の団体の多くは特定の専門医や歯科衛生士など、一つの分野や職種で入会する場合が多いですが、ITIはインプラントの知見をひろく推進、普及していくため、専門家であれば誰でもメンバーになることができる点です。ITIはそれぞれのスペシャリストたちが一つのテーマでもって活動していく専門家集団なのです。 第二に、ITIはスイスにおいても特定非営利活動法人として登録され、今後完全に中立の公益組織へと大きく体制を転換しました。ITIは世界でもっとも大きなインプラント学術組織であり、現在世界(27 Section) で14,000人以上の会員が所属しています。またSection Japanは世界で第三番目に大きな会員数を持つSectionであります。ITIの素晴らしいところは、産学連携がうまくとれた学術団体であることです。 現在、Straumann社とITIはパートナーシップを結び、お互いに世界のインプラント患者のために努力を続けています。 ITIのメインの特徴はエビデンスに基づいた治療を実施するための教育を行うことです。 現在ITI Study Club(SC)が650以上世界各地で開催されています。このStudy Clubを通して会員がより素晴らしい技術や知識を学んでいます。Section Japanでは34の地域でSCが設立・運営されています。 Section Japanは各国と連携してインプラント治療を発展させていくために、アジアにおいてリーダーシップ的役割を担っていくことが必要と思われます。(敬称略)ITI Section Japan チェアマン船越栄次氏に聞く会員数14,000を超えた世界のITIITI Section Japan チェアマン船越 栄次略歴1971年福岡県立九州歯科大学卒業。米国タフツ大学、インディアナ大学にて教鞭を執り、1980年福岡県開業。現在、臨床にあたるかたわら、日本歯周病学会理事、九州大学歯学部臨床教授を務める。2005年よりITI Section Japan チェアマン。ITIの基本理念とは?ITIが他の団体/スタディグループと異なる点とは?グローバルな視点で、ITI全体からSection Japanに求められているものとは?

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