デンタルアドクロニクル 2013
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2012年はITI Treatment Guide Vol. 5(以下TG5)の発刊にあわせ、サイナスフロアエレベーションをテーマに検討してきた. 3月にはTG5の著者である、勝山英明氏(ITI理事、ITIセクションジャパン教育監事)に本書の内容を解説していただいた。5月にはTG5の勝山氏の執筆をサポートされた黒江敏史氏(山形県南陽市開業)に、サイナスフロアエレベーションのエビデンスについて解説していただいた。そして、10月には柳 智哉氏(北海道滝川市開業)にサイナスフロアエレベーションの臨床についてお話しいただき、サイナスフロアエレベーションについてメンバー間で討論した。12月にはメンバーにパソコンまたはタブレット端末を持ち込んでいただき、上浦庸司氏(ITIフェロー、北海道小樽市開業)にITInetの活用法について具体的にご解説いただいた。 現在私達は49名のメンバーで活動しているが、2013年、帯広に開設されるStudy Clubとメンバーをシェアし、さらに活発に活動していきたいと思う。図3 5月に行われたSCでは、黒江氏にサイナスフロアエレベーションのエビデンスを解説してもらった。メンバー参加型のStudy Clubを目指して報告:吉村治範北海道開業SC北海道2 Director北海道2 6月12日に開催された2012年度第2回目となるSCでは、ITIオーストラリアセクションのLisa JA Heitz-Mayfi eld教授(The University of Western Australia)をお招きし「インプラント周囲炎とメインテナンス」についてご講演いただいた。講演ではまず、X線撮影やプロービング方法、メインテナンスに適切な器材や、注意が必要なインプラント歯冠側の形状、そして考慮すべき患者の全身・局所の状態について詳説された。インプラント周囲炎はインプラントの表面性状にかかわらず起こる可能性があり、またメインテナンス困難な補綴物があれば、メインテナンスしやすい形状への変更を検討しなくてはならないと述べた。原因の多くに報告される余剰セメントの取り残しについては、X線造影性のセメントが推奨される一方で、セメントを使わない補綴設計を考えることも忘れてはならないとした。外科的処置が必要か否かの判断は非常に難しく、状況に応じた対処が必要とした。患者に対しては周囲炎の可能性について説明を怠らず、普段のコミュニケーションを欠かさないことが大切と述べた。図4 Heitz-Mayfi eld教授(右端)はITI Treatment Guide Vol.8を執筆中である。ITIオーストラリアセクションのHeitz-Mayfi eld教授を招聘報告:小川秀仁埼玉県開業SC東京1 Co-Director東京1■ 北海道2/吉村治範■ 東京1/小川秀仁107

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