デンタルアドクロニクル 2013
115/192

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■ CAD/CAMが歯科に取り入れられて以来、ジルコニアを中心に材料選択の幅が広がりました。これまでの主流であったメタルボンドからオールセラミックスクラウンに切り替わり、より患者に喜んでいただける治療を行える環境が整ったのではないでしょうか。しかしジルコニアをフレームに使用した陶材の築盛では、まれに陶材がチッピングしてしまうこともあり、フレームデザインをクラウン最終形態からのカットバックデザインにする、陶材築盛の厚みを均一にすることなどの方法がとられるも、完全に解消されたわけではありません。この課題に対し、スリーエム ヘルスケア(株)で発売となったオールジルコニアクラウンとして使用するラヴァTM プラス ジルコニアとナノセラミックスとレジンを融合させ衝撃吸収性を有したラヴァTM アルティメットに私は期待しています。オールジルコニアクラウンはジルコニア自体の強度を最大限に活かせることもあり、各社より紹介され始めています。その中でラヴァTM プラス ジルコニアはVITATM クラッシックをベースとしたシェードに透明感と天然歯に近いグラデーション効果があることで陶材築盛に近い審美性があります。一方、ラヴァTM アルティメットは3Mならではのレジン技術とナノテクノロジーを駆使し、これまでのレジン材料の欠点であった変色や滑沢性が消失してしまうことを改善しつつ、レジンの高い靭性により衝撃を吸収する特徴を有する材料です。これは力の逃げ場のないインプラント上部構造に適した材料と考えられます。この二つの新製品の登場はチッピングトラブルを克服することになるのではないでしょうか。土屋歯科クリニック & works 院長土屋 賢司症例に応じたマテリアルの選択より天然歯に近づいたラヴァTM オールジルコニア「ラヴァTM プラス ジルコニア」の特長………………………………スリーエム ヘルスケア株式会社 光透過性を上げることにより、従来のジルコニアのオールセラミックスでは研磨後に真珠のような色合いが出て不自然になりがちであったものが、自然となりました。また、ラヴァTM ジルコニアの特徴であるイオン染色により、色にグラデーションをつけることが可能で、VITA® Classical Shadeにマッチした色合いを出しています。更に、業界最小レベルの0.5mm径のミリングバーの使用により咬合面形態の再現性は実用レベルに達しています。また、懸念の対合歯への影響ですが、研磨をしっかりすれば、むしろ対合歯を摩耗しないという実験データが出ています。臼歯部0.5mmという最低厚みからもゴールドクラウンの代替としてラヴァTM プラス ジルコニアという選択肢もあります。また、オールジルコニアは陶材の築盛がないのでチッピングしにくく、大臼歯にも適した補綴材料だといえます。ラヴァTM プラス ジルコニアは、主にオールジルコニア(陶材築盛をせずジルコニアだけで歯冠形態を作製したもの)として使用するために、光透過性を上げ、色味を調整したジルコニアです。なお、強度や耐久性はラヴァTM フレームと遜色ないよう開発されております。販売名:ラヴァ プラス ジルコニア 一般的名称:歯科切削加工用セラミックス、 認証番号:224AKBZX00097000販売名:ラヴァ アルティメット 歯科切削加工用レジン材料 一般的名称:歯科切削加工用レジン材料、 認証番号:224AKBZX00015000■2013年1月現在、日本で展開している8色のラヴァTM プラス ジルコニア■高い透明性■解剖学的な形態113

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です