デンタルアドクロニクル 2013
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株式会社 茂久田商会除く処置を行わないと完治しません。先生の目線で「つくる」「選ぶ」「考える」座長 茂久田さんは、どういう基準で薬剤やマテリアルを選択しておられるのですか?茂久田 かつての輸入企業は、海外のリーディングメーカーとの契約にしばられて、「これを売れ」と指示されたものを日本市場に発表するという、メーカー目線の製品が多かったように思います。カタログの内容も、説明の仕方も、すべてメーカーの発表・指示する方法にのっとっていました。 茂久田はそれをリセットして、最初から最後まで、先生の目線に立ちたいと考えています。先生がふだん何を使われているのか、何が足りないのか、それを踏まえた上で海外に行き、新しい発表、新しい講演、新しい展示を見定めます。先生方とシンクロして、メーカーとは違う目線で、かゆいところにピタッと届くものが見つけられる「ユーザー目線を第一に」踏まえて、考え行動することを大事にしています。 こうした正確な情報を少数の開発部員だけが集めるのでなく、入社1年の新人から、さっそく海外に行かせるようにしています。その準備として、海外に照準を定めつつ、国内でもご活躍の先生と積極的に情報交換させていただき、学会や講演会での発表をお手伝いできるよう、入社から半年間で育てあげます。どんどん海外の学会・展示会に行くことで、先生とメーカーとのニーズを直接つなぐ、マッチメーカーであり、パートナーになれるよう心がけています。座長 日本の先生方は、今まで欧米から受身になっていろいろな情報を吸収してきたわけですが、今後は対等な姿勢で情報発信すると同時に、中国や韓国、東南アジアなどに対して、私たちはどういう情報を発信し、欧米の情報をどうミックスさせて発信していくのか、その役割を日本が果たせるのかどうか。青井先生は、とくにアジアに目を向けているようですが……。青井 私が修業していたときは、アメリカにも出向いて、向こうの文献を読み、それにもとづいて日本の患者さんを治療してきたわけです。しかし、改めて考えてみると、私たちが治療するのは日本人、単民族ですから、「日本人」ということに対して、もっとこだわっていかないといけないのではないか。多民族国家のアメリカ人の歯を削るのと、日本人の歯を削るのでは違うはず。歯茎の手術をするにしても、厚みが違うわけです。 そう考えると、日本という国だけで発信するのではなく、韓国や台湾などを含めたアジアから、世界に向かって発信する必要があるのでは……。単独で日本からアメリカ、韓国からアメリカといったものから、民族的に近い日本、韓国、台湾、中国などの臨床を総合していくべきだと思っています。そのためには、日本の医療技術や医療制度をアジアの国々に、もっと情報を提供し、教育の支援も必要かもしれません。今後はアジアから爆発させることが、私たち世代の課題かなと思っています。もちろん、莫大な費用をかけて研究するアメリカの大学には、基礎的な部分では負けるかもしれません。でも、すでに1960年代の文献に、日本人の永久歯の根の形態があるわけですので、そこに戻って、「日本人の歯ってどんなんだろう?」というところを見直したほうが、重みがあったり真実味があったりします。「だれだれ先生がいっているから、こうやりました」というのではなくて、日本人が培ってきた医療や歯科技術も大事だと思っています。サイエンスベースは欠かせない?座長 アメリカのサイエンスは、欧米座長 本多 正明本多歯科医院院長寺内 吉継医療法人社団インテリデントCT&米国式根管治療センター理事長青井 良太あおいデンタルクリニックペリオインプラントセンター院長米澤 大地米澤歯科医院院長茂久田 篤株式会社茂久田商会代表取締役社長39

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