デンタルアドクロニクル 2013
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株式会社 茂久田商会しています。メーカー主導型からインストラクター主導型のセミナーを心がけています。 メーカー主導で、いわれたことをやっていれば良いインストラクターなのかもしれませんが、とりあえず自分のいいたいこと、やりたいことをやって、それがダメといなら、米澤先生がいうみたいに、小さいことをして自己満足で終わったほうがいいかなと思いますよ。 ですから、私はまず受講生の服装を見ます。ジーパンできているのか、スーツにネクタイなのか。私が先輩に教わったことは「ジーパンをはいてレクチャーしている講師はいないだろう。正装して伝えようとしていることを、自分たちも正装して聞きなさい」と。 また、私は後輩の先生には「1講義1質問。1個だけでも質問を考えながら聞いてごらん。そうすると、違う目で見られるから、そこが大事なんだよ」といつもいっています。だって、せっかく休みをとってお金も払ってきているんですから。 ちょっと話がずれるかもしれませんが、講習会があり、ランチョンがあり、展示料5万円の展示もあります。しかし、主催者側・講習会側はとりたてて何もいわず、メーカーの社員も1日中座っていてメールしたり、何のためにきているかわからない状態があります。講習会というのは、メーカーやディーラーもきているのですから、「これがいい」と思って伝えようとする場を私たちはつくらないといけないし、「お昼休み、ちょっと見てください。これが……」と、主催者みずからマイクを握って横で話をするくらいの気づかいがないとダメです。歯科界が、その講習会に凝縮されているんですよ。米澤 私たちも、たとえばSJCDやSAFEでも、たくさんの業者さんに協賛をいただき、非常にお世話になっていますし、業者さんとともに私たちがあると常々思っています。そうした会場では、休日にお金をかけてブースをとってきていただいているのですから、その人たちが「結果を出した」と喜んでもらいたいと強く思うわけです。 もう一方で、メーカーを背負いすぎると、本当のことが話せなくなるのも事実です。前に、SAFEというインプラントの失敗の勉強会があり、7月に第1回の総会をさせていただきましたが、いろいろなメーカーのインストラクターの先生方が集まってするディスカッションなので、どうしてもメーカーのカラーを一度消さないといけないんですね。「失敗」というものを冷静に考えて、メーカーのカラーはのけて、歯科医師としてディスカッションをしないといけないところもあります。 かといって、そこでメーカーと決別しているわけではなくて、やはり一緒にいるからできるわけです。私たちがどう頑張ったって、インプラントをつくることはできません。それはメーカーがつくり、ディーラーが入れてくれるから使えるのであって、そこのバランスある距離感は非常に重要だと思っています。座長 「歯科医師とメーカーとの理想的な関係」について、茂久田さんとしては、どうお考えですか。茂久田 いいパートナーシップを築くには、それに相応しい人間性と、豊かな知識を駆使できることが欠かせません。たくさんのスタディグループの先生方と開発選定した器具を学会で展示していますと、ハンズオンコースの受講前にあらかじめ購入して練習しようとされる、熱心なドクターがよくブースにこられます。導入前の質問として「どの部位に、どの角度で当てるのか」「いままでのセレクションと比べどう工夫されているのか」「どういう意図があってファウンダーがこれを選んだのか」といったものが代表的です。 いわば、私たちはファウンダーの代弁者として正しい知識とエビデンスを伝える、大切な役割も担っているということになります。この瞬間にも進歩し続けるトップの意志に沿えるよう、毎回、準備からレクチャーの間もずっとつき添わせていただき、私たち自身も、最新の情報にアップデートしています。米澤 ディーラーの営業マンは、医療現場を知らないと話ができないのですが、茂久田さんの社員はとてもよく知っています。注文されたものを配達するだけの営業なら存在する価値もないですよね。自社の製品に限らず、他社の製品まで業界全体をよく知っている営業マンは、私らにとってアドバイザーとなる財産です。青井 茂久田さんの社員はまず握手しますね。そんな営業マン他社にはいません。米澤 そういえばそうですね(笑)。青井 そういうところが「違うな」と思いますよ。それがきっかけでもいいんです。握手であったり、笑顔であったり、いろいろあるとは思いますが、商品の話をするときの目が違います。私たちは、そういうところを見ていますから、この人は真実を伝えている営業なのか、売るだけの営業なのか、どれだけ会社を愛しているのか、自分の会社にどこまで誇りを持っているか。「どうしたいの?」と聞いたときに、すぐ答えが出てくるというのが茂久田さんの人たちです。茂久田 ありがとうございます。私自身が若手に求めるものは、会いやすい先生、行きやすい先生のところに行くのではなくて、自分が学びたい先生、45

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