デンタルアドクロニクル 2013
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80 直接法審美修復が急速に普及 歯科用材料の接着技術やレジン系材料の性能の向上により、歯質保存的でかつ極めて審美的な修復を行うことが可能となるなか、高い機能性と審美性とを併せもつこうした直接法による審美修復は急速に普及しつつあるとともに、前歯臼歯を問わず大型の修復にまで適用範囲が拡大してきた。その一方で、高性能の材料を使用した場合でも、従来の修復法と比較すると顕著に改善されたとはいえ、二次う蝕や着色、変色という問題はいまだ解決には至っていないのが現状である。 注目される バイオアクティブ機能性材料を知る このようななか、松風社ではレジン系の修復材料に、グラスアイオノマーセメント相をフィラーとしS-PRGフィラー安定なグラスアイオノマー相をフィラー表面のみに形成表面改質層多機能性ガラスコアグラスアイオノマー相酸反応性フッ素含有ガラスポリ酸水グラスアイオノマー反応PRG技術ポリアクリル酸水溶液多機能性ガラスフィラー多機能性ガラス粒子径の制御&表面改質図1 Pre-Reacted Glass-Ionomer(PRG)技術とS-PRG フィラー。Al3+Na+Sr2+BO33-F-SiO32-図2 S-PRGフィラーのグラスアイオノマー相からリリースされるイオン。バイオアクティブ機能性材料とは?田上順次東京医科歯科大学大学院う蝕制御学分野連絡先:〒113-8510 東京都文京区湯島1-5-451980年 東京医科歯科大学卒業同年 同大学歯科保存学第一講座入局現在 東京医科歯科大学大学院・教授基調論文歯根部が大きく露出した症例。Giomer製品のう蝕抑制効果に期待して、う蝕病巣部はビューティフィルフローF10で修復、歯根面はPRG-バリアコートでコーティングを行った。

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