デンタルアドクロニクル 2013
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95(株)松風─2013年誌上シンポジウム「バイオアクティブ機能性歯科材料」を探る[症例2: 生活歯の支台歯形成時に露髄を生じ「フルオロボンドシェイクワン」でリカバリーした症例] ブリッジの補綴治療においては、支台歯の平行性は非常に重要である。しかし、こと生活歯において、このことにとらわれるあまり露髄を生じてしまうこともある。 本症例においても、髄角部を露髄させてしまった(図20)。このような場合、まず、しっかりと止血を行い(図21、22)、S-PRGフィラー含有のボンディング材「フルオロボンドシェイクワン」にて接着処理を行う(図23、24)。本製品は、S-PRGフィラーを含有するGiomer製品のなかで唯一カルシウムを含むため、第二象牙質の形成にも有効だと考えられる。接着処理後、「ビューティフィルフロープラス」にて充填を行った(図25、26)。[症例3: 失活歯に対する「ビューティコア」の臨床応用] 失活歯においても、S-PRGフィラー含有の築造用レジン「ビューティコア」の使用は有効である。通常レジンコアを築造した場合、歯質用のプライマーとコア材に対するシランカップリングの塗り分けが必要であった。しかし、本製品はS-PRGフィラーに含まれているストロンチウムが歯質用プライマーに含まれている機能性モノマーと結合するため、塗り分けなしに強固な接着力が期待できる。症例2:生活歯の支台歯形成時に露髄を生じ「フルオロボンドシェイクワン」でリカバリーした症例図20 全顎補綴におけるブリッジの支台歯となる上顎左側側切歯であるが、その平行性を気にするあまりに露髄を生じてしまった。図21~24 しっかりと止血を行い、「フルオロボンドシェイクワン」にて接着処理を行う。図20図21図22図23図24図25、26 「ビューティフィルフロープラス」を用いた支台歯形成時および充填終了後の状態。図25図26

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