デンタルアドクロニクル 2014
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8巻頭特集1 私の歩み ―好評書籍の著者が語る“学びの軌跡”―■ 世界レベルを学べた喜び 1990年3月の大学卒業以来、すでに23年が経ちました。今までの人生の半分以上を歯科医師として歩んできたことになります。この間に、医療人そして人として多くのことを学んできました。 学生の時、将来の個人開業を見据えて開業医への就職を希望し、ご縁があって船越歯科医院に就職しました。船越栄次先生の指導の下、歯周治療はもとより歯内治療、修復治療、補綴治療そしてインプラント治療など、開業医としての技術および哲学を叩き込まれました。とりわけ歯周治療とインプラント治療に関しては、世界最高レベルの治療を目の当たりすることができました。 その甲斐あって、1996年4月に日本歯周病学会認定医(現歯周病専門医)を取得することができました。当初より船越先生から「日本歯周病学会の認定医を取りなさい」と言われていましたが、これが就職してから5年間の目標となりました。申請する症例が歯周治療のみで用意できればよいのですが、なかなかそのような症例はありません。歯内治療や補綴治療の技術も習得しなければならないので、結果的にそれらもある一定レベルまでできるようになりました。この認定医取得は歯科医師としての最初の転機となり、その後の治療に対する自分自身の大きな弾みとなったと思います。 働き始めた当初は何もうまくできないので、とにかく書籍や雑誌を読みました。学生の頃より補綴に興味があったので『補綴臨床』に始まり、就職後は『ザ・クインテッセンス』も読み始めました。また『クインテッセンス・デンタル・インプラントロジー』は1994年の発刊から、『Peridontics and Restorative Den-tistry』は日本語版が発刊した1999年から読んでいます。この4冊は今も購読し、日々の診療のヒントとして、あるいは新しい情報源として役立っています。 また勤務医時代から、学会や講演会、セミナーなどにも積極的に参加していました。1994年の牛島進先生による垂直加圧根充セミナー受講を皮切りに、1997年に横田亨先生のヨコタデンチャーシステム講習会の受講、そして船越先生のご厚意で1998年夏にボストンに渡り、エドワード・コーエン先生および山本英男先生・里見先生の診療所で歯周治療と補綴治療を学ぶことができました。このように船越歯科医院勤務時代は、多岐に渡ってたくさんのことを学ぶ機会をいただきました。■ 私の診療の軸は“歯周治療” 開業後(1999年2月)も診療のスタイルは以前とは変わらず、歯周治療を中心木村英隆(きむら・ひでたか)1990年、九州大学歯学部卒業後、船越歯科医院勤務。1999年、福岡市にて医療法人木村歯科開業。日常臨床はもとより、船越歯周病学研修会(インストラクター)や自身が主宰するTCU21歯周治療研修会、日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会などで、若手歯科医師の育成に努める。第52回春季日本歯周病学会学術大会最優秀ポスター賞受賞ほか。『スーパーベーシックペリオドントロジー』の著者木村英隆スーパーベーシックペリオドントロジー歯肉剥離掻爬術と遊離歯肉移植術までを完全マスター●木村英隆:著●180頁 ●A4判変型●定価:12,600円(本体12,000円・税5%)

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