デンタルアドクロニクル 2014
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9 私の歩み ―好評書籍の著者が語る“学びの軌跡”― 巻頭特集1に一般開業医として邁進してきました。その甲斐あって、Emdogain®を応用した症例発表にて第47回春季日本歯周病学会学術大会で優秀ポスター賞をいただき、日本臨床歯周病学会第22回年次大会のケースプレゼンテーションで発表する機会を得ることができました。そして第52回春季日本歯周病学会では、最優秀ポスター賞をいただきました。 現在も、日本臨床歯周病学会、日本歯周病学会、日本顎咬合学会、米国歯周病学会などの年次大会や、ITI World Symposium、近郊の支部研修会などに積極的に参加しています。特に学会発表は、自分のモチベーションを上げるためにもとても有意義であり、自分の評価を真摯に受け止めることで次へのステップアップにも繋がると思います。 開業医である以上、歯内治療・歯周治療・補綴治療・口腔外科・修復治療・インプラント治療など、どれも必要になります。しかしながらこれまでの歯科医師人生を振り返ると、「自分が得意とする治療、診療の軸となる治療があるべきだ」と思うようになっています。私にとっては、それが歯周治療でした。歯周治療を自分の得意分野にできたことは何事にも代え難い自信になりましたし、さらに歯周治療を勉強することでインプラント治療も深めることができました。■ 勉強すべきことはまだまだ多い 現在、歯科医師人生としては五合目です。まだまだ治療・教育・研究と勉強することがたくさんあります。歯科医師として患者を治すことが第一ではあるものの、自医院の若い歯科医師と歯科衛生士の育成はもとより、インストラクターを務める船越歯周病学研修会や私が主宰するTCU 21歯周治療研修会を受講する歯科医師の教育、そして学会などでの発表と、日々進歩する治療に対する自分自身の研鑽が大切だと考えています。歯科医師を続ける限り、これら治療・教育・研究の3本柱は自分に課せられた責務なのでしょう。常に精進しなければならないと、日々心にそう言い聞かせています。■ これまでの学びを詰め込んだ書籍 船越先生の下で歯周治療と歯周病学を学び、自分の中で1つの形になってきた折、「本を書きませんか?」とのお話をいただきました。ありがたいやらもったいないやらでしたが、これもご縁と感謝しつつ執筆を始めました。この執筆を機に、再度自分の中で歯周治療と歯周病学を整理しましたが、いざ書き始めてみると曖昧な部分も多々あり、再度愛読してきたグリックマン先生、コーエン先生、リンデ先生の書籍を読み返しました。 執筆に際しては、日本人に合った、日本の医療環境に即した歯周治療を意識しながら筆を進めました。途中息切れする時もありましたが、依頼から3年後の2010年秋に『スーパーベーシックペリオドントロジー』を上梓することができました。 この書籍では、船越歯科医院や米国留学、そして学会活動で学んだことのエッセンスを、歯周治療初学者向けに発信しています。初期治療から歯肉剥離掻爬術、遊離歯肉移植術までをマスターできるように工夫しました。歯周治療の魅力が凝縮されていますので、きっと皆さんのお力になれると信じています。My Learning Curve ̶これまでの歯科医師人生の道のり̶10点5点1990年1996年1999年2004年2006年2010年2014年20点船越歯科医院勤務時代。船越先生50歳のお誕生日会(1997年2月)。第52回春季日本歯周病学会学術大会にて最優秀ポスター賞受賞(写真は授賞式:2007年10月)。日本臨床歯周病学会第30回年次大会のシンポジウムにて講演(2012年6月)。TCU21歯周治療研修会での講義と実習のようす。実践的な歯周治療をマスターできるよう指導している(2010年7月~2013年9月)。卒業日本歯周病学会認定医取得開業日本歯周病学会指導医取得書籍出版診療室移転日本臨床歯周病学会指導医取得診療室移転

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