デンタルアドクロニクル 2014
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112臨床力アップ に直結! 話題の研修・セミナー情報!ップ ッッッッップ 講師が語る講師が語る 1994年、元・日本歯科大学教授の稲葉 繁氏を中心に、ドイツ・アルゴイ地方への研修旅行に参加した有志によって設立されたスタディグループ・「IPSG 包括歯科医療研究会」(Interdisciplinary Practical Study Group)。すでに、稲葉氏をはじめとする関係者の著作や講演などでご存知の読者も多いと思われるが、本稿では20周年の節目を迎え、ますますの発展を期するIPSGの理念とその魅力について、代表を努める稲葉 繁氏(以下、繁氏)と、広報担当の稲葉由里子氏(以下、由里子氏)にじっくりと語っていただいた。MIだけではまだまだ守りきれない! 日本国民の口腔内 FDI(国際歯科連盟)が2000年に提唱した、「MI」(ミニマル・インターベンション)の概念をご存知ない読者はまずおられないだろう。しかし、現在の日本国内の状況はまだまだそこに追い付いていないという。 「今、団塊の世代がちょうど定年を迎えていますが、彼らは予防歯科の概念がない時代を生きてきた人々でもあります。よって、ほとんどの人がその場しのぎの治療を受けてきており、口腔内の状態は良くありません。そうした方々が多く取り残されている時代に、ただ単にMIを学ぶだけでは間に合いません。現代の歯科医師にはMIだけでなく、包括的な“Maximum Intervention”ができるスキルもまだまだ必要です。今こそ患者さんの口腔内を一口腔単位で再構築して、さらには全身の健康をも守れるような治療を行わねばならない、そう考えています(繁氏)」 団塊の世代の患者がますます長生きしていくこれからの時代。それはまさに、IPSGが掲げる「包括歯科医療」がよりよく生きる時代だといえるだろう。IPSGが掲げる「4つの柱」とは? さて、「包括歯科治療」の名のもとに、乳幼児の咬合育成から総義歯治療までと歯科のあらゆるジャンルを網羅するIPSGであるが、ここではIPSGがとくに注力する「4つの柱」について紹介していこう。まずは、「咬合」について。IPSG包括歯科医療研究会(Interdisciplinary Practical Study Group)代表 稲葉 繁(写真右)/広報担当 稲葉由里子(写真左)プロフィール 稲葉 繁:1964年、日本歯科大学卒業。1978年、西ドイツ(当時)チュービンゲン大学留学(Koerber E教授の下で客員教授。1992年、日本歯科大学歯学部高齢者歯科学教授(日本初の高齢者歯科学教室)。1999年、同学補綴学第三講座教授。2010年、日本老年歯科学会名誉会員。テレスコープの日本におけるパイオニアとして著名。また、総義歯の上下顎同時印象法の開発者、高齢者歯科医療の先駆者でもある。稲葉由里子:1997年、日本歯科大学卒業。1999年、稲葉歯科医院開業。「医療には最善の方法が実行されるべきである」という信念のもと、包括歯科医療を徹底指導。BasicAdvanceマネージメント補綴予防咬合咬合育成テレスコープ顎関節症審美最善の歯科医療を、包括的に提供するための学びがここにある。

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