デンタルアドクロニクル 2014
115/196

113臨床力アップ に直結! 話題の研修・セミナー情報!ップ ッッッッップ 講師が語る講師が語る 「歯科全体のすべてに関連する咬合については、咬合診断から身につけていただきます。残念ながら、今の大学教育の中では咬合診断がほとんど教えられていません。咬合は、それ自体が国家試験に出題されませんから、熱心に教えない状況があります。そこを補うための知識が必要です(繁氏)」 咬合こそがすべての基本、というわけである。次は「顎関節症」について。 「こちらも、臨床でたいへん重要な要素でありながら大学ではあまり教えられない分野です。IPSGでは、実際の患者さんをお招きして2日間で実際に治るところまでをお見せします。咬合をベースにした顎関節症の治療です(繁氏)」 そのセミナー会場には専用のユニットが用意され、2台のカメラで撮影・映写しながらデモが行われるため、すべての受講者がしっかりと見て学べる点がポイントだという。次は「総義歯」について。 「IPSGの総義歯製作法の最大の特徴は、上下顎同時印象にあります。ご存知のとおり、一般的な総義歯製作では上下顎を別々に印象採得していますが、これは非常に難しいですし、エラーが生じやすいものです。上下顎同時印象は、従来法の問題点を解決します。おそらく、世界でも他に類を見ない方法だと思います。そのための方法を、3日間コースで学んでいただいています(繁氏)」 もっとも合理的な総義歯製作法として繁氏が提唱する上下顎同時印象法を実地で学べるのは、ここIPSGだけである。そして最後は、「テレスコープ義歯」。 「実は今、パーシャルデンチャーのニーズが非常に高まっています。今、とかくインプラント治療が脚光を浴びていますが、経済的、全身的、そして精神的な理由でインプラント治療を選択できない患者さんはたいへん多いです。こうした患者さんに、ドイツ式の精密な義歯としてテレスコープ義歯を紹介すると、たいへん喜ばれます(由里子氏)」 「残存歯数にかかわらず、テレスコープ義歯はたいへん有効です。また、現在の日本国内では「テレスコープ」というとすべて「コーヌスクローネ」という意味として捉えられがちですが、コーヌスクローネはテレスコープシステムの一種にすぎません。もちろんドイツでもコーヌスクローネは使われますが、リーゲルテレスコープやレジリエンツテレスコープも用途に応じて使い分けられています。にもかかわらず、日本ではコーヌスクローネばかりが注目され、間違った方法で広まってしまった結果、予後不良な症例が続出し、テレスコープ全体の評判を落としてしまったわけです(稲葉氏)」 ドイツでは20年、30年の予後を誇る症例が多数みられ、ドイツ・チュービンゲン大学に留学し客員教授を務めてきた繁氏自身も多くの長期症例を管理しているテレスコープ義歯。日本国内でドイツ式の正統的なメソッドを学べる場所は希少であり、こちらも注目である。最善の歯科治療をより多くの患者さんに届けるためのマーケティングセミナーも このように多くの引き出しを擁するIPSGだが、さらにマーケティングのセミナーも行われているという。 「最善の包括的歯科治療を行うためには、自費診療を患者さんに選択していただくことが理想になります。そうした理由から、IPSGではマーケティングに関するセミナーも行っています。最善の歯科治療の方法については私がレクチャーして、マーケティングに関しては著書・講演多数の石原 明先生(経営コンサルタント)にお願いしています。いくら技術を磨いたとしても、実際に患者さんに提供できなければ意味がありません。そういったことを実現するための方法をわれわれ歯科医師は教わってきませんでしたから、IPSGではここも包括的に、学んでいただきたいと思っております(繁氏)」あらゆる歯科人に門戸を開くIPSG ここまで、IPSGの理念と魅力に迫ってきたが、実際にはどのような層が受講しているのだろうか? 「卒業したての先生もおられますし、いろいろなスタディグループで学んでこられた方も多いですね。おかげさまで、自分にとっての最後のスタディグループとして在籍してくれる受講生もおられます(繁氏)」 さらには歯科技工士、歯科衛生士にも門戸は開かれているとのことで、この点でもInterdisciplinaryが実現されている。ぜひ、その門を叩いてみていただきたい。 なお、IPSGではその20周年を記念し、来る4月27日(日)に「IPSG20周年特別講演会 ドイツ最先端義歯とインプラントの融合」を日本歯科大学九段ホールにて開催する。演者には繁氏をはじめ、ドイツ最先端義歯技術の権威・H.ヴェーバー教授(チュービンゲン大学歯学部長)、宮崎 隆教授(昭和大学歯学部長)を招聘。IPSGのコンセプトに気軽に触れることのできるチャンスとして、こちらもおすすめしたい。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です