デンタルアドクロニクル 2014
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145ダイレクトクラウンのコンセプト ここで、まずダイレクトクラウンのコンセプトを紹介すると、①One Dayトリートメントが可能な材料②チェアサイドで製作するハイブリッド材料③メタルクラウン代替材料④歯科医師が製作するため、コスト削減材料となります。①One Dayトリートメントが可能な材料 One Dayトリートメントが可能とは、支台歯のコンディションがよいことが条件ですが、ダイレクトクラウンは解剖学的な形態があらかじめ設計されているクラウンですので即時装着が容易です。②チェアサイドで製作するハイブリッド材料 チェアサイドで製作するダイレクトクラウンは、ポリカーボネートクラウンのような既製クラウンと想像される先生もいらっしゃると思われますが、ダイレクトクラウンは未硬化な状態でありながら適度な粘弾性をもつまったく新しい材料であり、口腔内で付形や調整も可能です。つまりは患者に合わせて形態を容易にカスタマイズできる材料になっています(図2)。③メタルクラウン代替材料 メタルクラウンの代替とは、銀色のクラウンと比べてダイレクトクラウンは歯冠色であるので審美的です。しかし、金属焼付ポーセレンやジルコニアオールセラミックスと比較すると、単色構造のクラウンであるダイレクトクラウンは見劣りするかもしれません。このようなより審美性を求める患者であれば、あらかじめ白い歯の説明を行っていれば自然とその患者に合った補綴物の種類は決まるものと思われます。④歯科医師が製作するため、コスト削減材料 ダイレクトクラウンは歯科医師が製作するクラウンですので、現在歯科医院にある器材ですぐに製作できます。ダイレクトクラウン1歯分の希望医院価格は3,500円ですので、高額な設備投資は必要なく、歯科医師の技術を患者に請求することができます。使用するセメントはアイオノマー系レジンセメントなどは使用できませんので、接着性レジンセメントまたはセルフアドヒーシブレジンセメント(メーカーではレジンセメント『リライエックスユニセム2 オートミックス歯科接着用レジンセメント』の使用を推奨)に限定されますが、決して高い材料費代とはならないところが魅力です。仮重合最終重合形態修正・研磨・艶だし装着セット完了図2a 調整や付形が容易で、クラウンの形状をしっかりと保持できる。3M ESPE独自の結晶性レジンテクノロジーが可能にした。図2b 成形は歯科医師が短時間でチェアサイドで可能である。マージン部はトリミング印記し、はさみでカットする。条件はマージンをしっかり適合させること、コンタクトが合っていること、咬合面形態をしっかり付与できることである。光重合後はカーバイドバーで最終調整も可。凝集フェラー結晶性レジンab678910

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