デンタルアドクロニクル 2014
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393339すべての学問は実践できなければ意味がない 『Quint Dental AD Chronicle』では、3年前に研修会の特集をいたしました。そこで取り上げたテーマは、すべて歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士の方々向けでございました。しかし、研修会というのはむろん先生方に限ったものではなく、私どもも常々自己研鑚なるものを社内で行っております。 クインテッセンスの特徴的なものとして、年1回開かれる国際編集会議があります。これは毎年7月20日前後に、クインテッセンス13ヵ国の代表および編集者が集まって情報交換する会でございます。この会議で、われわれは互いに学び合うというシステムが確立されています。近年までは書籍や雑誌の内容・レイアウト・デザインなどが取り上げられたものでしたが、最近では電子情報の扱いをどうするかということが、大きなテーマとなってきています。活字媒体の討論を行っている限り、日本は遅れを取っているとは思いませんが、電子媒体での情報の発信については、アメリカやドイツその他にやや遅れを取っているような気がしております。 しかし、われわれは世界の編集者に比べてかなり勤勉で実直ではないかとよく思うことがあります。それは、この会議を継続的に開いているのでよくわかるのです。この会議で出された結論や方向性を一番守って次に続けているのは、日本クインテッセンスのような気がいたします。その結果、やや苦手とも思われる電子媒体の分野でも最近は異彩を放つ存在となっています。ホームページの充実、「ザ・クインテッセンス」誌上でのスマホ動画で学ぶ「QuintMobile」の公開などなどです。 さて、一般的に日本人は無類の勉強好きといわれていることもあって、一般誌のなかにはさまざまな資格取得の勉強会が大きく宣伝されております。生涯教育を目指す上で、常に目標を持つということは本当に貴重なことで、日本人がそこに深い関心を寄せるということは実に喜ばしいことだとは思います。しかしながら、「何のために、どういう結果を獲得するために、目標をどういうところに置くのか」を考えないで、ただ惰性で気休めに研修を受けたりするのであれば、その実はなかなか上がらないものではないかと思います。 世の中にこれだけ英会話教室や教材が蔓延しているにもかかわらず、アジアの先進国で、もっとも英語を使うことができないのは日本人であるとよくいわれます。理由は多々あると思いますが、世界の7不思議のひとつに数えられそうな気がします。 あらゆる研修会には、その特徴が列挙されています。比較するためには、まず、その情報を広く集めなければなりません。そこから、真に自分が必要としている情報だけを抜き出す必要があります。そして、それを自分の思考の中でじっくりと煮詰めてみることです。いろいろと並べ替えてみることです。 あなたが求めようとする情報はQuint Dental AD Chronicleをはじめ、クインテッセンスの雑誌では十分に提供されています。選択するのは読者の皆様です。「すべての人は生まれつき知ることを欲する」といわれますが、すべての学問は実践できなければ意味がないともいわれます。今一度、生涯教育を考えようではありませんか。 クインテッセンス出版株式会社 代表取締役社長 佐々木一高

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