デンタルアドクロニクル 2014
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48 リレー対談茂久田 歯科の世界では、補綴が全盛の時代があり、ペリオに移り、さらにインプラントに移り、最近は予防へと、大きな流れがあるのですが、その底流にあって、絶えず歯科の根幹をなしてきたのがエンドです。 昨今では、マイクロエンドサージェリーやCTが導入されて、大きな変化を迎えようとしています。 興地先生は、大学で長年エンドの指導をなさるなか、先端的な治療に対応するためにどういう器具を使い、どういう治療をしてこられたのでしょうか。興 地 大学という場におりますので、できるだけ世界の潮流を取り入れながら、かなり高いレベル、世間一般で対応できないものにどこまで対応するかが基本になります。一方で、学生の教育においては、本当にベーシックなところをしっかり固める。その両方をうまい具合にブレンドさせたシステムでなければいけない、と思ってきました。 ですから、学生が基本的な部分に何をどのように使うかを考え、基本的な器具をまずは一通りそろえています。 その中で、私どもの診療科では、マイクロをはじめとして、ニッケルチタンなど、先端的な器具・器材を駆使できるようなシステムをできるだけ整えたい。つまり、ベーシックなものが横軸で、先端的なものを縦軸にとって、大学の使命、学生教育に対応できる、縦横両方のシステムを構築してきました。茂久田 患者さんが歯科医院にくる一番の目的は「痛みをとること」ですが、急性炎症を起こした歯をエンドで救ってあげることが、患者さんにとってもっとも痛みの軽減につながっています。 かつて内村鑑三さんが、「Dentistry is a work of love」と書き残されたのも、東北を旅する途中で、歯医者さんが歯の痛みをとってくれた喜びを記したものと聞いております。 私たちは現在、エンドが成功することだけを目指す基本に加えて、もっとリレー対談:3エンドはに任せてください興地 隆史 新潟大学 う蝕学分野 教授 ×茂久田 篤 株式会社茂久田商会 代表取締役社長興地 隆史新潟大学 う蝕学分野 教授

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