デンタルアドクロニクル 2014
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87 イオン徐放性S-PRGフィラーについて 松風社は口腔内環境を健全化させ、歯の延命を図る目的で歯科材料にバイオアクティブ効果を発現させる技術としてPRG技術(Pre-Reacted Glass-ionomer Technology)を考案した。これは、ガラスフィラー中に安定なグラスアイオノマー相を形成する。グラスアイオノマー相からは、各種イオンがリリースされ、現在数多くの材料に臨床応用されている。S-PRGフィラーの特徴としては、ナトリウム、ホウ酸、アルミニウム、ケイ酸、フッ化物、ストロンチウムイオンの徐放にある(図1)。これらのイオン徐放により報告されているバイオアクティブ効果としては、①歯質強化(脱灰抑制と再石灰化)、②酸緩衝能(中和作用)、③細菌の付着抑制と抗プラーク形成能などがある。 PRGバリアコートとは? 現在、予防材料としてさまざまな作用をもった材料が開発、発売されている(表1)。松風社よりS-PRGフィラーの機能を生かした歯面コーティンPRGバリアコートの機能性について伊藤修一北海道医療大学歯学部口腔機能修復・再建学系う蝕制御治療学分野連絡先:〒061-0293 北海道石狩郡当別町金沢17572001年 北海道医療大学大学院歯学研究科修了 同年 北海道医療大学特別研究員(~2002年)2005年 同大学歯学部歯科保存学第二講座講師2011年 同大学歯学部口腔機能修復・再建学系う蝕制御治療学分野准教授、現在にいたる各論1各論1Al3+Na+Sr2+BO33-F-SiO32-S-PRGフィラーと酸性モノマー間の酸塩基反応(グラスアイオノマー反応)により、イオン徐放性能をアップ図1 S-PRGフィラーからのイオンの徐放。0020406080(日)(日)(日)(日)(日)(日)102030405060708090フッ化物のリリース(ppm)フッ化物002040608050100150200250300350400ホウ酸のリリース(ppm)ホウ酸002040608020406080100120140160180200ナトリウムのリリース(ppm)ナトリウム00204060800.51.01.52.02.53.03.54.5アルミニウムのリリース(ppm)アルミニウム00204060800.51.01.52.02.5ストロンチウムイオンのリリース(ppm)ストロンチウムイオン0020406080102030405060708090ケイ酸のリリース(ppm)ケイ酸

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