デンタルアドクロニクル 2014
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89㈱松風―2014誌上シンポジウム「予防的機能を有したバイオアクティブ材料」の現在[PRGバリアコートの象牙質石灰化に与える影響] PRGバリアコートが象牙質石灰化誘導に与える影響について紹介する。象牙質再石灰化をシミュレートしたin vitro実験系を用いて、PRGバリアコートから放出される各種イオンの象牙質再石灰化に対する影響について比較・検討を行った。 各種S-PRG含有材料からのイオン徐放量の比較について、表2に示す。PRGバリアコート(BC)は、 コントロール(PV:モデル脱灰象牙質基質)と比較して同等の高い石灰化誘導能が認められた(図6)。また、他のS-PRGフィラー含有材料と比較しても同等の高い石灰化誘導能を示した。これらの結果から、PRGバリアコートから放出された多種のイオンが、脱灰象牙質再石灰化に影響を与える可能性が示唆された。これにより、高齢者などの露出した根面象牙質においても象牙質再石灰化を促進する効果が期待できる。BO33-Al3+SiO32-Sr2+Na+F-PRGバリアコート (BC)136.42.713.70.761.525.5フルオロボンドⅡ (FB)12.20.11.56.61.72.1シェイクワン (SO)2.210.623.10.071.824.0ビューティオーソボンド (BOB)5.40.11.17.22.72.3PRGバリアコート丸板(15mm、1mm)60枚作成後、#600のシリコーンカーバイドペーパーにて研磨を行った。300mLのイオン交換水に、60枚の丸板を投入し、37℃にて4日間水中浸漬を行った。得られた抽出液を、200meshにて不純物を除去し、ICP測定(BO33-、Al3+、SiO32-、Sr2+、Na+)、フッ素イオン電極(F-)を用いて各種材料からのイオン徐放量の測定を行った。表2表2 各種材料からのイオン徐放量(単位ppm)。 各種材料からのイオン徐放量(単位ppm)。020406080100120PVBCFBSOBOB誘導された石灰物中のカルシウム量(μgCa)20123456789101112240.5345678PRGバリアコートPRGフィラー非配合コート材浸漬時間/hpH乳酸水溶液(pH=4.0)浸漬時のpH変化図6 各種材料からの溶出液が象牙質石灰化に及ぼす影響。PRGバリアコートは、コントロール(PV:モデル脱灰象牙質基質)と比較して同等の高い石灰化誘導能が認められた(略称は表2を参照)。図7 PRGバリアコートの酸緩衝能。図8 PRGバリアコートの脱灰抑制試験法。コントロールとしてネイルマニキュア、PRGバリアコートとS-PRGフィラー非配合コーティング材を、牛歯エナメル質表面中央部(2×2mm)を除いた周囲にコーティングし、脱灰溶液に浸漬後、露出したエナメル質の脱灰状況を経時的にQLF法にて観察を行った。図6図7図8コーティング(2×2mm)脱灰溶液への浸漬pH=5.0エナメル質・PRGバリアコート塗布(S-PRGフィラー未含有)・PRGバリアコート塗布・マニキュア塗布QLF分析

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