デンタルアドクロニクル 2014
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90PRGバリアコートの機能性について[酸緩衝能の評価] 近年、酸性飲料などの過剰摂取が原因となる酸蝕症が注目されている。また、口腔内においては、う蝕細菌が産生する酸によりpHが低下することが知られている。このような状態が持続すると象牙質の溶解や歯質の脱灰が引き起こされる。しかし、酸緩衝能をもった材料を用いることにより口腔内の環境を正常に整えることが期待される。そこで、PRGバリアコートを用いて酸緩衝能の実験を行った。PRGバリアコートとコントロールとしてS-PRGフィラー未含有バリアコートの硬化体を乳酸水溶液(pH4.0)に浸漬したところ、24時間後にはPRGリリース(徐放)リリース(徐放)リチャージ(取り込み)リチャージ(取り込み)口腔内フッ素濃度低い高い=PRGバリアコート=フッ素口腔内フッ素濃度が高くなった場合は、フッ素イオンをリチャージ口腔内フッ素濃度が低くなるとリチャージされたフッ素イオンがリリース口腔内フッ素濃度に応じてフッ素イオンのリリース&リチャージ能を発現口腔環境の健全化に寄与図10 フッ素イオンリリースとリチャージ能の発現。0.00135791113151719212325272931333537394143454749515355575.0010.0015.0020.0025.00浸漬期間(日)フッ素徐放量(ppm)1,000ppmNaF溶液5分浸漬図11 フッ素リリースとリチャージの評価結果。図9 QLF法を用いたPRGバリアコートの脱灰抑制試験結果。マニキュア群、S-PRGフィラー非配合コーティング材群においては、コーティング材部分以外が経時的に脱灰されている。PRGバリアコート群においては脱灰96時間後においてもコーティング部分だけではなく、周囲のコーティングされていない部分も脱灰されていないのが観察できる(写真提供:大阪歯科大学神原正樹先生、川崎弘二先生)。QLF法により撮影したデジタル画像の経時的変化コントロール(ネイルマニキュア)PRG非配合コート剤PRGバリアコート脱灰前24時間後48時間後72時間後96時間後

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